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フランチェスカとは何者?Fateでの正体と暗躍の目的を解説

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スノーフィールドの夜景を背に水晶越しで聖杯戦争を眺めるゴシック調のフランチェスカ

フランチェスカは『Fate/strange Fake』の黒幕の一人で、フランソワ・プレラーティと同じ源流を持つ存在です。聖杯獲得そのものより、人間が限界を越える瞬間を楽しむ危険な観察者なんだよね!

現在までに明かされた設定を踏まえると、正体=アーテーが残した「情報の波」から生じたプレラーティという存在の現在形、立場=スノーフィールド聖杯戦争の仕掛け人、目的=人間の可能性と神秘を乗り越える未来を見届けることと整理すると分かりやすいです。

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目次

フランチェスカとは何者?Fateでの立場は聖杯戦争を作った黒幕

フランチェスカ・プレラーティは、アメリカ・スノーフィールドで起きる聖杯戦争を作り上げた黒幕の一人です。

『Fate/strange Fake』では、ファルデウス・ディオランドやオーランド・リーヴらと同じく儀式の裏側を知る側にいながら、彼ら以上に「聖杯戦争そのものを面白がっている人物」として描かれます。

アニメ版では内田真礼さんがフランチェスカを担当。

白と黒を基調とした服をまとう幼い少女のような姿ですが、見た目どおりの年齢ではありません。

オーランドから「老害」と扱われるほど長い時間を生き、冬木で行われた聖杯戦争についても深い知識を持っています。

そもそも現在の少女姿も、プレラーティという存在が使っている一つの肉体にすぎません。

肉体を失えば人生が終わる普通の人間や魔術師とは、生存の仕組みそのものが違うんです。

ここで重要なのが、フランチェスカは「聖杯戦争を遠くから見ている黒幕」ではないこと。

スノーフィールドの聖杯戦争という舞台を成立させた当事者側なんだよね。

『Fate/strange Fake』の聖杯戦争は、冬木の聖杯戦争を参考にして再現された儀式です。

ただし、最初から完全な形で再現できたわけではありません。

まず不完全な「偽りの聖杯戦争」を成立させ、それを起点としてさらに別のサーヴァントたちが召喚され、「真なる聖杯戦争」まで動き始めます。

つまり構造としては、

  • 冬木の聖杯戦争を参考にしたシステムがスノーフィールドへ持ち込まれる
  • まず「偽りの聖杯戦争」が始動する
  • その裏側で「真なる聖杯戦争」も起動する
  • 二つの儀式と複数陣営が重なり、当初の思惑を越えた混乱へ発展していく

という、とんでもなく複雑なもの。

フランチェスカは、この混乱を止めようとする立場ではありません。

むしろ予定外の事態まで楽しんでしまいます。

普通の黒幕なら、「計画外のことが起きる=失敗」ですよね。

ところがフランチェスカの場合、「計画外だからこそ面白い」になってしまう。

この一点だけでも、彼女が一般的な敵キャラクターとはかなり違うことが分かります。

僕はフランチェスカを理解するとき、「聖杯戦争の勝者を決めたい人物」ではなく「聖杯戦争という極限状態から何が生まれるかを見たい人物」と考えるのが一番しっくりきます。

勝敗だけが目的なら、もっと効率良く動けばいい。

でも彼女は効率より「予想外」を喜ぶ。

ここが後で触れる彼女の思想にも直結しているんです。

フランチェスカの正体はフランソワ・プレラーティ本人なの?

フランチェスカとフランソワ・プレラーティは同じ源流を持つ存在ですが、「男性のフランソワがそのまま少女へ変身した」とだけ理解すると不正確です。

このキャラクター、正体を調べれば調べるほどややこしいんだよね!

まず『Fate/strange Fake』では、フランチェスカ自身が「真なる聖杯戦争」のマスターになります。

そして彼女が召喚する真キャスターが、フランソワ・プレラーティ

しかも召喚の触媒として用いられたのは、フランチェスカ自身です。

つまり、

現在まで生きているプレラーティが、自分自身を触媒に、歴史へ刻まれた過去のプレラーティを英霊として召喚した

という、とんでもない状況が成立しています。

「本人が本人を召喚して、二人並んでいるってどういうこと?」

初見だと絶対そうなるよね。

でもFateシリーズにおける英霊の仕組みを考えると、必ずしも矛盾ではありません。

サーヴァントとして召喚されるフランソワは、歴史や伝承に刻まれ、英霊として成立した側の存在。

一方のフランチェスカは、その後も現代まで存在し続けている側です。

同じ起源を持っていても、経験してきた時間も立場も同一ではない。

だから二人が同時に存在できます。

フランソワ・プレラーティは、15世紀にジル・ド・レェと深く関わった人物として知られています。

Fate世界でも両者の結びつきは強く、『Fate/Zero』でキャスターとして召喚されたジルが所持する魔道書「螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)」にも、プレラーティの名が刻まれています。

ただ、ここからが『strange Fake』後半で大きく更新された部分。

長い間は、

「フランソワ・プレラーティが肉体を乗り換えながら現代まで生存し、その現在の姿がフランチェスカ」

という理解でも大筋を追えました。

しかし物語が進むと、プレラーティそのものの起源がさらに古いところへさかのぼります。

プレラーティの源流は、ギリシャ神話に登場する狂気と愚行に関わる女神アーテーが世界へ残した「情報の波」です。

この情報が一か所で大きなうねりとなり、物理的な実体を持った存在へ至った。

そして長い歴史の中で現れた一つの個体が、フランソワ・プレラーティだったわけです。

つまり時系列的なイメージは、

**アーテーが残した情報の波

実体を持つ存在が生じる

歴史上でフランソワ・プレラーティとして活動

複数の肉体や時代をまたいで存在が継続

現代のフランチェスカ・プレラーティ**

という流れ。

ここは従来の「フランソワが不老不死になった」というだけの話とは、かなり意味が違います。

フランソワ自身がすべての始まりなのではなく、フランソワもまた、さらに古いプレラーティという存在が歴史上まとった一つの形だったんです。

この設定が分かると、なぜフランチェスカが男性・女性という肉体の区分にあまり縛られていないのかも理解しやすい。

彼女にとって身体は、「これこそが絶対的な自分」と言える唯一の器ではないのでしょう。

僕はここが、プレラーティというキャラクターのかなり面白いところだと思っています。

Fateシリーズって「英霊になった自分」「別の可能性の自分」「肉体と魂」「記憶と人格」みたいに、「自分とは何なのか?」を何度も描いてきました。

プレラーティの場合、それを数百年単位でぐちゃぐちゃに混ぜている。

名前、身体、性別、歴史、英霊としての記録が一致しなくても、それでも同じ根を持つ存在は“同じ人物”と言えるのか。

フランチェスカとフランソワの関係は、単なる奇抜な設定ではなく、Fateらしいテーマをかなり極端な形で見せているんじゃないかな。

※画像はAIによるイメージ

フランチェスカはなぜ暗躍する?本当の目的と「魔法」を嫌う理由

フランチェスカの目的は聖杯を手に入れること自体ではなく、人間が限界に挑み、不可能とされた領域を越えていく瞬間を見届けることです。

ここを理解すると、彼女のバラバラに見える行動が一本につながります。

一般的な聖杯戦争の参加者は、聖杯へ願いをかけます。

失ったものを取り戻したい。

世界を変えたい。

誰かを救いたい。

何かを証明したい。

だから「聖杯を獲得すること」がゴールになります。

フランチェスカは違います。

彼女が興味を持つのは、極限状態へ追い込まれた人間や英雄が何を選び、どう予想を裏切るのか

だから聖杯戦争そのものを巨大な実験場、あるいは舞台のように扱っています。

もちろん、それは参加させられる側からすればたまったものじゃありません。

危険な状況に置かれれば命を失う可能性だってある。

だからフランチェスカの思想を「人間愛があるからいい人」と考えるのは明確に違います。

むしろ逆です。

人間の可能性を信じるあまり、その可能性を確認するためなら相手を危険な場所へ放り込むことに強い抵抗がない。

そこが彼女の怖さなんです。

そして、この思想と深く関係するのが「魔法」。

TYPE-MOON作品では、「魔術」と「魔法」は同じ意味ではありません。

大まかに言えば、その時代の人類にはどんな手段を使っても実現できない奇跡が「魔法」にあたります。

一方、かつては奇跡だったことでも、人間の技術や文明によって再現可能になれば、その絶対性は失われていく。

フランチェスカは、そんな「人間には絶対に到達できない領域」が固定されていること自体を好みません。

なぜなら彼女が面白いと思うのは、人間が「無理だ」と言われた壁へ挑んで壊す瞬間だから。

昨日まで不可能だったことを、今日の人間が可能にする。

今日の奇跡を、未来の人間が技術へ変えてしまう。

その積み重ねによって、人間の限界が更新され続けることを望んでいるんです。

ここまで考えると、フランチェスカが単純な「神秘を守ろうとする古い魔術師」と正反対に近いことも見えてきます。

長く生きた魔術師というと、過去の神秘や伝統へ執着するイメージがありますよね。

ところがフランチェスカは、未来の人類が今の神秘すら踏み越える可能性を楽しみにしている。

何百年も生きているのに、視線だけは過去ではなく未来へ向いている。

僕はここが彼女のキャラクター性を語るうえでかなり重要だと思います。

ただし、その未来へ至る過程で個々の人間が傷つくことへの倫理的な配慮は弱い。

だから思想だけ抜き出せば人類の可能性を信じる前向きな人物に見えるのに、行動へ落とし込むと完全に危険人物になるんだよね。

また、プレラーティが人間を一方的な餌として扱う存在を好まない点も興味深いところです。

人間は彼女にとって「消費されて終わる獲物」ではない。

次に何を生み出すか分からないからこそ、長く観察する価値がある存在なのでしょう。

つまりフランチェスカの目的は、

「聖杯が欲しい」

「世界を征服したい」

「人類を滅ぼしたい」

といった一言では説明できません。

僕なりにまとめれば、人類という物語が自分の想像をどこまで越えていくのか、最前列で永久に見続けたいという欲望です。

だから彼女は人間を試す。

だから失敗すら楽しむ。

だから予定外の出来事が起きても退屈しない。

この価値観を押さえるだけで、フランチェスカの暗躍がかなり読み解きやすくなるよ!

ジル・ド・レェやアルトリアへの執着は何を意味する?

フランチェスカがジル・ド・レェやアーサー王周辺へ執着するのも、英雄や人間の感情が大きく揺れる瞬間を見たがる性格とつながっています。

まず、プレラーティと切っても切れないのがジル・ド・レェ。

フランソワ・プレラーティは生前のジルと深く関係しており、その因縁は現代のフランチェスカにも引き継がれています。

第四次聖杯戦争でジルがキャスターとして召喚されていたことを知ったプレラーティは、当然のように強い興味を示します。

ところが、冬木へ関わろうとした彼女の前に立ちはだかった人物が間桐臓硯でした。

プレラーティの得意とする幻術に対して臓硯の蟲は非常に厄介な相手で、結果的に当時の肉体を失っています。

普通ならここで「もう関わりたくない」となるところ。

でもフランチェスカは違います。

後に得た情報を利用して、第四次聖杯戦争の光景そのものを幻として再構築します。

アニメでも、リチャードたちを幻の世界へ誘い、かつて冬木で起きた第四次聖杯戦争を見せる展開が描かれています。

ただしポイントは、フランチェスカが作るものが必ずしも中立的な記録映像ではないこと。

彼女自身の解釈や悪趣味な演出が混じる余地があります。

要するに歴史研究家の再現ではなく、観客を揺さぶるために物語を再編集する演出家に近いんです。

そして特に重要なのがリチャード1世との関係。

フランチェスカ側は、アーサー王に連なる存在を呼び出すことを強く意識した仕掛けを用意していました。

しかし実際に現れたセイバーは、アルトリア本人ではなく獅子心王リチャード1世。

リチャードはアーサー王伝説へ並々ならぬ憧れを抱いています。

ここで普通の黒幕なら、「狙った相手を召喚できなかった」と計画失敗を悔しがりそうですよね。

でもプレラーティは、その想定外から別の面白さを見つける。

さらにリチャードへ第四次聖杯戦争の光景を見せれば、彼のアーサー王への憧れが揺らぐのではないか。

そんなふうに感情そのものを玩具にしようとします。

ところがリチャードは、簡単に彼女の期待通りの反応をしてくれません。

ここ、めちゃくちゃ大事だと思うんです。

フランチェスカは他人を操る黒幕でありながら、他人の心を完全には操れない。

だからこそ人間や英霊を見飽きない。

何百年も生き、膨大な経験を持っている人物なのに、「次に相手が何を選ぶか」だけは完全には分からない。

プレラーティにとって予測不能な人間は、最高の娯楽であると同時に、彼女自身の理解を越え続ける存在でもあるのでしょう。

この視点で見ると、ジルへの執着も、聖処女ジャンヌ・ダルクへの興味も、アーサー王とリチャードの関係へちょっかいを出す姿勢も同じ線上に見えてきます。

感情が大きい人物ほど、極限状態で起こす行動も大きくなる。

フランチェスカは、そこから生まれる「予想外」を見逃したくないんだと思います。

フランチェスカはどれほど危険?橙子とシグマから分かる異常性

フランチェスカの本当の危険性は単純な戦闘力ではなく、肉体を失っても存在が終わりにくく、幻術・情報・策謀で他人の人生そのものを動かせる点です。

その異常性が分かりやすいのが、蒼崎橙子との因縁。

二人は過去に強烈なトラブルを起こしています。

フランチェスカが橙子を怒らせた結果、何度も肉体を破壊され、その回数はおよそ30回に及ぶほど。

一度死ねば終わりの人物なら、そもそも成立しない因縁だよね。

しかもフランチェスカ側が橙子を殺したこともあり、「ひたすら一方的にやられていた」という単純な関係でもありません。

とはいえ、フランチェスカが蒼崎橙子を本気で危険視していることは確か。

橙子のような規格外の魔術師は、彼女にとって「面白いから何をしても大丈夫」と笑っていられる相手ではないわけです。

ここはフランチェスカにも恐れるものが存在するという意味で面白いポイント。

予想外を歓迎する人物でも、自分の存在そのものを完全に終わらせかねない予想外まで無条件に歓迎するわけではないんですね。

一方、彼女の人間観をさらに分かりやすく見せる人物がシグマです。

シグマは幼いころから戦場と深く関わってきた青年で、フランチェスカによって魔術を教えられ、聖杯戦争の舞台へ送り込まれます。

彼女が興味を持った理由の一つは、強烈な願望を持たない人物を聖杯戦争へ投入したとき、何が起きるのかを見たかったから。

これ、冷静に考えるとかなり怖い。

普通なら「願いもないのに命懸けの聖杯戦争へ参加させないでよ!」という話です。

でもフランチェスカにとっては、

「何も望んでいない人間が、極限状態へ置かれたら何を望み始める?」

という最高に面白い問いになってしまう。

つまりシグマを「完成した人物」として見るのではなく、これから何へ変化するか分からない存在として観察しているんです。

ただし、ここでもフランチェスカは完全な無関心ではありません。

相手へ興味を持ち、ときには面倒を見る。

何も感じずに人間を捨てる機械的な悪役とは違う。

だから余計に厄介なんだよね。

愛着があるなら安全を守る、とは限らない。

むしろ、

「君ならもっと先へ行けるよね?」

と信じた結果、より危険な場所へ送り出してしまう。

僕はフランチェスカを、人間の成長と可能性を信じすぎた結果、倫理観のブレーキが完全に壊れてしまった観察者として見ると、一番理解しやすいと思います。

※画像はAIによるイメージ

FGOのフランチェスカはどう実装された?2026年の登場を整理

『Fate/Grand Order』では2026年4月25日、★5キャスター「フランソワ・プレラーティ(フランチェスカ・プレラーティ)」が期間限定サーヴァントとして登場しました。

この日は『Fate/strange Fake』とのコラボレーション展開が始まり、「剽滅十字前線 アンティオキア」と「偽典共鳴幻想 スノーフィールド」という二つのイベントが展開されています。

同日20時から、フランソワ・プレラーティ(フランチェスカ・プレラーティ)を対象とした期間限定のピックアップ召喚もスタートしました。

ここで面白いのが、実装方法そのもの。

召喚時には男性のフランソワ・プレラーティとして登場します。

そのうえでサーヴァント詳細画面から、女性のフランチェスカ・プレラーティへ姿を変更可能です。

声を担当するのは、アニメ『Fate/strange Fake』と同じ内田真礼さん。

さらに複数騎を所持していても、通常の編成ではフランソワとフランチェスカを別々のサーヴァントとして同時に並べることはできません。

ゲームシステム上では、あくまで一騎のサーヴァントが二つの姿を持つ扱いなんです。

これ、プレラーティの設定を知っているとかなり面白い表現だよね!

『strange Fake』本編では、

  • 現代まで存在するフランチェスカ
  • 英霊として召喚されたフランソワ

が同じ場所に同時存在します。

一方FGOでは、

  • フランソワ
  • フランチェスカ

を一つのサーヴァント枠の中で切り替える形にしている。

つまり両作品は同じ設定をまったく同じ方法で再現しているわけではありません。

むしろ『strange Fake』では「分離して共存できる二者」、『FGO』では「一つの霊基に重なる二つの姿」として、それぞれ別の角度からプレラーティの複雑さを見せています。

ここを混同しないのがポイントです。

また、2026年5月にはフランチェスカ用の簡易霊衣「ストレンジドレス」も追加されました。

ただし簡易霊衣は外見を変更する要素であり、「フランチェスカが別サーヴァントとして追加された」という意味ではありません。

FGOの実装によって、「フランソワとフランチェスカって結局別人なの?同じ人なの?」という疑問は、むしろさらにFateらしくなったとも言えます。

答えは単純なYESでもNOでもない。

同じ根から生じたプレラーティでありながら、作品内の状況によって同一性の表現方法が異なる。

ここが面白いんです。

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考察|フランチェスカは「世界を支配したい黒幕」ではない

ここからは僕なりの考察です。

フランチェスカを理解するうえで最も大事なのは、彼女を「最終目標さえ達成すれば満足する黒幕」として見ないことだと思っています。

物語に登場する多くの黒幕には、明確なゴールがあります。

世界を支配したい。

特定の人物を復活させたい。

聖杯を手に入れたい。

理想の世界を作りたい。

だから主人公側は、その計画を壊せば勝てます。

計画が失敗すれば、黒幕にとって敗北です。

ところがフランチェスカには、この常識が通用しにくい。

彼女にも計画はある。

狙いもある。

準備もする。

でも途中で予定が狂ったとき、それ以上に面白い結果が生まれれば「これはこれで最高!」と楽しめてしまうんです。

僕はこのタイプを、「目的達成型」ではなく「過程享楽型」の黒幕だと考えています。

たとえば、期待していたサーヴァントとは違うリチャードが現れた。

普通なら召喚失敗。

でもフランチェスカは、リチャードという予想外を利用して新たな遊び方を見つける。

誰かへ幻を見せて思い通りに精神を揺さぶれなかった。

普通なら作戦失敗。

でも予想以上に強い反応を返してくれたなら、その予想外自体を楽しめる。

この性質、敵として考えるとものすごく厄介です。

なぜなら主人公が計画をぶち壊したとしても、その壊し方が想像以上なら、フランチェスカに「負けた」と思わせられない可能性があるから。

むしろ、

「そんな方法があったんだ!」

と喜ばせてしまう。

敵の野望を阻止することと、敵の価値観を否定することが一致しないんです。

そして僕は、この「過程を楽しむ性格」が、彼女の魔法観とも一直線につながっていると思います。

人類には絶対できない。

この先は神秘の領域だから越えられない。

そんな境界線を引かれることが、フランチェスカは嫌いなのでしょう。

だって「絶対に無理」と決まってしまったら、もう物語の続きがないから。

逆に人間が、

「無理と言われたけどやってみた」

「失敗した」

「別の方法でもう一度試した」

「何世代もかけて突破した」

となれば、何百年でも続きを見られます。

彼女にとって、人類最大の魅力は完成していないことなのかもしれません。

完成していないから変化する。

知らないから発見する。

弱いから工夫する。

届かないから挑む。

そして昨日の不可能が、いつか当たり前になる。

こう考えると、フランチェスカが「人間」を好む理由がかなり鮮明になります。

ただし、ここで絶対に勘違いしたくないのが「人間を愛している=人間へ優しい」ではないこと。

彼女の愛情は、保護者の愛情じゃありません。

大好きな物語の続きを早く読みたくて、登場人物をさらに過酷な展開へ放り込みたくなる読者に近い。

もちろん僕ら読者は漫画のキャラクターへ試練を望んでも現実には誰も傷つきません。

でもフランチェスカの場合、相手は生身の人間です。

だから笑えない。

観客の感覚で現実の人間を扱ってしまう。

こここそが、プレラーティ最大の狂気じゃないかな。

そしてもう一つ、個人的にかなり面白いと感じるのが、フランチェスカ自身も「予想外」の被害者になり続けていること。

蒼崎橙子には何度も酷い目に遭う。

狙い通りの召喚にならない。

リチャードも期待通りには動かない。

シグマも彼女が最初から完全に理解できる人物ではありません。

何百年という時間を生き、普通の人間とは比較にならないほど経験を積んでも、他人の未来だけは読めない。

もし彼女がすべてを予測できる存在だったら、人類観察なんてとっくに飽きているはずです。

予測できないから楽しい。

自分の予想を壊してくれるから好き。

そして、その感覚は彼女が人類の未来へ期待する理由そのものなのでしょう。

僕はここに、フランチェスカという黒幕のちょっとした皮肉を感じます。

彼女は人間を操っているつもりで、人間の予想外に何百年も心を奪われ続けている。

主催者のように舞台を用意しながら、結局一番熱心な観客でもあるんです。

だから今後フランチェスカの行動を見るときは、

「この行動で何を手に入れたいのか?」

だけでなく、

「この人は、相手からどんな“予想外”を引き出したいのか?」

という視点でも見てみてください。

かなり行動原理が読み解きやすくなると思います。

そしてアーテーという起源まで踏まえると、さらに面白い見方もできます。

狂気や愚行に連なる存在から生まれたプレラーティが、人類の「愚かな挑戦」を愛している。

普通なら、愚かさは失敗を意味します。

でもフランチェスカにとっては違う。

限界へ挑戦する行為そのものが、合理的な安全策から見れば「愚か」に見える場合がある。

それでも歴史を変えてきたのは、時として「無理だ」と言われたことへ挑んだ人間たちです。

だから彼女は、人間の愚かさを欠点としてだけ見ていないのではないでしょうか。

愚かだから挑める。挑むから限界を越えられる。

アーテーという起源と、人類の限界突破を好む思想。

この二つが響き合っているように見えるのが、プレラーティというキャラクターの面白さだと僕は感じています。

まとめ|フランチェスカの正体と目的を整理

フランチェスカ・プレラーティは、『Fate/strange Fake』でスノーフィールドの聖杯戦争を成立させた黒幕の一人です。

少女の姿をしていますが、その肉体こそが絶対的な「本体」というわけではありません。

15世紀にはフランソワ・プレラーティとして歴史へ現れ、その後も複数の肉体や時代をまたいで存在してきました。

さらに物語後半で明かされた設定まで含めると、プレラーティの根源はフランソワよりさらに古い。

ギリシャ神話の女神アーテーが世界へ残した「情報の波」が実体化した存在へとつながっています。

そのため、「フランソワが少女になってフランチェスカを名乗っている」とだけ考えるより、

アーテーに由来するプレラーティという存在が、歴史の中でフランソワやフランチェスカという複数の姿を取ってきた

と理解するほうが、現在の設定には合っています。

そして『strange Fake』では、現代のフランチェスカが自分自身を触媒として真キャスターのフランソワ・プレラーティを召喚。

現在まで存在するプレラーティと、英霊として記録されたプレラーティが同じ舞台へ並ぶという、Fateらしい複雑な状況が生まれます。

目的についても、単なる聖杯獲得ではありません。

人間や英霊を極限状態へ置き、そこから生まれる選択や想定外を楽しむこと。

そして人類が不可能へ挑み続け、現在は「魔法」と呼ばれている領域さえ未来では乗り越えていくことを期待しています。

だからフランチェスカを「人類の敵」と一言で片づけても、逆に「人類を愛する味方」と考えても足りません。

人類を守りたいのではなく、人類が自分の限界を壊し続ける姿を永遠に見届けたい。

そのためなら危険な舞台まで用意する。

この歪んだ人類愛こそ、フランチェスカ・プレラーティを理解する一番の鍵なんじゃないかな!

よくある質問

フランチェスカの正体はフランソワ・プレラーティですか?

同じプレラーティという存在へ連なるため、大きな意味ではYESです。

ただし現在明かされている設定では、「フランソワという一人の人間が少女へ変わった」だけではありません。源流にはアーテーが世界へ残した情報があり、フランソワもフランチェスカも、その長い存在史の中に位置づけられます。

なぜフランチェスカとフランソワが同時に存在できるのですか?

現代まで存在するフランチェスカと、歴史に刻まれてサーヴァントとして召喚されたフランソワでは、存在の仕方が異なるからです。

『Fate/strange Fake』ではフランチェスカ自身を触媒として真キャスターのフランソワが召喚され、同じ源流を持つ二者が同時に活動しています。

フランチェスカはFGOにも実装されていますか?

はい。2026年4月25日に★5キャスター「フランソワ・プレラーティ(フランチェスカ・プレラーティ)」が期間限定で登場しました。

召喚時は男性のフランソワの姿で、サーヴァント詳細画面から女性のフランチェスカへ変更できます。複数騎所持していても、通常は二人を別々のサーヴァントとして同時編成することはできません。

漫画レビュアー・ジョウスター

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