『氷の城壁』作者は漫画家・阿賀沢紅茶(あがさわこうちゃ)さん。会社員時代の個人制作から始まり、受賞、商業連載、全14巻、TVアニメ化へ進んだ作家だよ。
2026年9月現在、TVアニメ『氷の城壁』第1期は2026年4月2日から7月2日まで放送され、第2期は2026年10月1日から放送開始予定。年齢や生年月日など非公表のプロフィールも含め、確認できる経歴と作品誕生の流れを整理していこう!
『氷の城壁』作者・阿賀沢紅茶とは?プロフィールと経歴を整理
『氷の城壁』の作者は、大阪府出身と紹介されている漫画家・阿賀沢紅茶さんだ。
読み方は「あがさわ こうちゃ」。代表作は『氷の城壁』と『正反対な君と僕』で、どちらも高校生たちの恋愛だけではなく、友達との距離感や自己理解、他人の目を気にしてしまう感情まで丁寧に描いている。
まず、2026年9月時点で確認できるプロフィールを整理するとこうなるよ。
- 活動名:阿賀沢紅茶
- 読み方:あがさわ こうちゃ
- 職業:漫画家
- 出身:大阪府出身と紹介されている
- 代表作:『氷の城壁』『正反対な君と僕』
- 『氷の城壁』:コミックス全14巻
- 『正反対な君と僕』:コミックス全8巻
- 『氷の城壁』商業連載開始:2020年1月10日
- 『氷の城壁』連載完結:2022年4月29日
- 『氷の城壁』コミックス第1・2巻発売:2023年7月4日
- 『氷の城壁』コミックス第14巻発売:2025年2月4日
- 『氷の城壁』TVアニメ化発表:2025年1月31日
- TVアニメ第1期:2026年4月2日~7月2日
- TVアニメ第2期:2026年10月1日放送開始予定
結論から言えば、阿賀沢紅茶さんは会社員時代に趣味で始めた『氷の城壁』を、受賞、商業連載、全14巻、TVアニメ化まで育てていった漫画家なんだ。
最初から漫画家になるための商業企画として『氷の城壁』を立ち上げたわけではない、という点は作者の経歴を知るうえでかなり重要だよ。
阿賀沢紅茶の年齢・生年月日は公表されている?
阿賀沢紅茶さんの年齢や生年月日、本名については、2026年9月時点で広く確認できる公式プロフィールとして明確な公表情報は見当たらない。
作者について検索していると年齢や性別を推測した情報も目に入りやすいけれど、本人が明示していない個人情報を作品歴や発言だけから断定するのは避けたいところだね。
ペンネーム「阿賀沢紅茶」の由来についても、広く確認できるプロフィールでは明確な説明を確認できない。
だからこの記事では、推測をプロフィールとして扱わず、公開されている作品歴と本人が語っている制作経緯を中心に見ていくよ。
作者を知るなら、年齢を推測するよりも、なぜ漫画を描き始め、何を考えながら作品を作ってきたのかを見るほうが『氷の城壁』への理解につながると思うんだ。
阿賀沢紅茶と『氷の城壁』の経歴を時系列で見ると?
流れを一度まとめると、『氷の城壁』がどれだけ段階を踏んで大きくなってきたのか分かりやすい。
- 2017年ごろ:会社員として働きながら、趣味で『氷の城壁』を描き始める
- 2018年:「集英社少女マンガグランプリ powered by LINEマンガ インディーズ」で特別賞を受賞
- 2020年1月10日:LINEマンガで商業連載を開始
- 2022年4月29日:縦スクロール版の最終話を公開
- 2023年7月4日:フルカラーコミックス第1巻・第2巻を同時発売
- 2025年1月31日:TVアニメ化が発表
- 2025年2月4日:コミックス第14巻発売、全14巻が完結
- 2026年4月2日:TVアニメ第1期放送開始
- 2026年7月2日:TVアニメ第1期最終回
- 2026年10月1日:TVアニメ第2期放送開始予定
こうして見ると、いきなり「人気漫画家・阿賀沢紅茶」が誕生したわけではないんだよね。
2017年ごろに趣味で描き始めた作品が、2018年の受賞を経て2020年に商業連載へ進み、さらに連載完結後の2023年から紙のコミックスとして刊行されている。
そして作品開始から約8年後の2025年にTVアニメ化が発表された。
僕がこの経歴で特に面白いと感じるのは、作品の人気が一段ずつ次の展開を呼び込んでいるように見えることだ。
最初からアニメ化を前提に作られた大型企画ではない。
一人の会社員が趣味で描き始めた青春漫画が読者を増やし、その支持が受賞、商業連載、書籍化、映像化へつながっていった。
『氷の城壁』という作品の歩み自体が、かなりドラマチックなんだよね!
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『氷の城壁』はどう生まれた?会社員時代の趣味が出発点
『氷の城壁』が生まれたきっかけは、2017年ごろ、阿賀沢紅茶さんが会社員として働いていた時期に趣味で漫画を描き始めたことだった。
当時よく利用していた電子漫画アプリには、一般ユーザーが漫画を投稿できるインディーズ枠があった。
そこで「冬の恋愛漫画」のようなお題で作品を募集していた時期があり、それをきっかけに応募してみようと思ったことから『氷の城壁』が生まれたという。
つまり、「長期連載を一本作ろう」と綿密な企画書を組み立てて始まった漫画ではないんだ。
ここ、今の全14巻というボリュームを知っていると驚くよね!
最初から全話の構成が完成していたわけではなかった
阿賀沢さんは最初の数話を描いた段階で、何も考えないままでは続きを作れないと気づき、そこで物語全体を整理していった。
登場人物たちについて、
「中学時代には何があったのか」
「高校へ進んでから何が起きたのか」
と出来事を時系列で並べ、過去から現在までの流れを考えていったという。
この作り方を知ると、『氷の城壁』のキャラクターが妙にリアルな理由が見えてくる気がするんだ。
主人公・氷川小雪は、人と接することが苦手で、周囲との間に壁を作ってしまう高校生。
そこへ幼なじみの安曇美姫、距離をぐいぐい縮めてくる雨宮湊、穏やかな日野陽太が関わり、4人の関係が少しずつ変化していく。
でも、それぞれの反応は「このキャラはこういう属性だから」で処理されていない。
今の性格や言動の後ろに、それまで経験してきたことがある。
過去→感情→現在の行動というつながりが用意されているから、何気ない一言にも重さが出るんじゃないかな。
これは僕の解釈だけど、『氷の城壁』を「恋の行方だけを追う漫画」として読むより、「人がどうして今の性格になったのかを見る漫画」として読むと、かなり印象が変わるよ。

2018年の特別賞から2020年1月10日の連載開始へ
『氷の城壁』は2018年、「集英社少女マンガグランプリ powered by LINEマンガ インディーズ」で特別賞を受賞した。
その後、2020年1月10日からLINEマンガで商業連載がスタートする。
ここが漫画家・阿賀沢紅茶のキャリアにおける大きな転換点だね。
趣味で投稿していた作品が賞を取り、商業作品として読者へ届けられるようになったわけだ。
連載は縦スクロール形式、いわゆるwebtoonとして展開された。
そして2022年4月29日に最終話を公開。作品そのものは全117話で、サービス上では話の分割によって全130話として表示される形式だった。
最終話まで描き切った時点で、会社員時代の趣味から始まった作品は一つの長編青春漫画として完成したことになる。
ここまででも十分すごいんだけど、『氷の城壁』の場合は完結してからさらに大きく広がっていくんだ。
『氷の城壁』はなぜ全14巻になった?webtoonからコミックスへ
『氷の城壁』は縦スクロール版完結後も読まれ続け、2023年7月4日にフルカラーコミックス第1巻と第2巻が同時発売された。
その後も順次刊行され、2025年2月4日に第14巻が発売。コミックス版も全14巻で完結している。
第1巻は200ページ、第2巻は208ページで、連載時と同じくフルカラーで収録された。
ここで面白いのは、『氷の城壁』が最初から紙のページ漫画として作られた作品ではないということ。
縦スクロール作品では、読者が画面を動かすまで次のコマは見えない。
一方、紙のページ漫画ではページを開いた瞬間に複数のコマが視界へ入る。
つまり媒体が変われば、表情を見せる順番や沈黙を感じさせる方法まで変化するんだ。
『氷の城壁』は派手なアクションより、
「返事をするまでの一瞬」
「相手の表情を見たときの戸惑い」
「言いたかったけど言えなかったこと」
が効いてくる漫画だよね。
だからこそ、縦スクロール版からページ型コミックスへの変化は単なる「紙でも発売しました」以上の意味を持っていると僕は感じる。
ただ、この媒体論を掘り下げすぎると作者の経歴から離れてしまうので、大事なのはここ。
阿賀沢紅茶さんは『氷の城壁』によって、縦スクロール漫画で長編作品を完成させた作家としてキャリアをスタートしたということなんだ。
その経験が、次の『正反対な君と僕』で新しい形式へ挑戦する動機にもつながっていく。
完結後も人気が続いたことが書籍化の大きなポイント
『氷の城壁』は2022年4月に物語そのものが終わっている。
それなのにコミックス第1巻・第2巻の発売は2023年7月4日。
つまり、連載中の人気に合わせてそのまま紙の単行本を出していった一般的なパターンとは少し違い、完結後も支持され続けた作品が改めてコミックスとして展開された形なんだ。
2023年6月末時点では累計閲覧数が9677万回に達していた。
さらに2025年8月末時点では累計閲覧数1.6億回を突破し、コミックス累計発行部数も電子版を含め194万部を超えている。
2025年12月末時点ではコミックス累計発行部数が電子版を含め200万部に達した。
こうした数字を見ると、「趣味の投稿漫画からアニメになった」というだけでは説明しきれない。
連載が終わったあとにも新しい読者が入り続けたことが、『氷の城壁』の大きな特徴なんだ。
漫画では完結すると話題のピークも終わる作品が少なくない。
その中で、完結→コミックス化→全14巻→TVアニメ化と、後から作品の規模が拡大しているのはかなり珍しく感じるよ。
『氷の城壁』は、後半を読んでから序盤へ戻ると人物の表情や会話の意味が違って見えやすい作品。電子版なら気になった巻へ戻りやすいので、再読を考えている人は配信巻や購入形式を確認してみるのも一つだね。
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阿賀沢紅茶はなぜ『正反対な君と僕』を描いた?会社員から漫画家への転機
阿賀沢紅茶さんの経歴を理解するなら、『氷の城壁』だけでなく『正反対な君と僕』が生まれた理由も外せない。
なぜなら、こちらの作品は「別のヒット作」というだけではなく、阿賀沢さんが漫画家として生きていくことを考えた時期に作られた作品だからだ。
『氷の城壁』を会社員として働きながら最後まで描くのは難しい。
一方で、阿賀沢さんには別の不安もあった。
それまで長く描いてきたのは縦スクロール漫画。
つまり、
「自分は横読みの白黒漫画も描けるのか?」
という問題だ。
そこで『正反対な君と僕』には、横読み・白黒のページ漫画を練習するという意味合いもあった。
完成した読み切りはコミティアの出張編集部へ持ち込まれ、その経験がその後の商業展開につながっていった。
このエピソード、漫画好きとしてかなりグッとくるんだよね。
『氷の城壁』という長編をすでに描いていたのに、「もう自分はプロとして何でも描ける」とは考えていなかった。
媒体が変われば初心者に戻る部分があると認識して、新しい漫画の作り方を学ぼうとしたわけだ。
『正反対な君と僕』はその後、2022年から2024年まで連載され、コミックス全8巻で完結。
結果的に『氷の城壁』と並ぶ代表作となり、2026年にはこちらもTVアニメとして展開されている。
『正反対な君と僕』は『氷の城壁』を広める発想ともつながっていた
『正反対な君と僕』の原型には、『氷の城壁』をもっと知ってもらうため、ネットへ別の漫画を一本出してみたいという発想もあった。
そこから作品を作り、横読みの白黒漫画として完成させていった。
つまり阿賀沢紅茶さんの2作品は、経歴上かなり深くつながっているんだ。
『氷の城壁』を描く。
↓
会社員と長期制作の両立について考える。
↓
縦スクロールしか経験していないことに不安を持つ。
↓
横読みの白黒漫画に挑戦する。
↓
『正反対な君と僕』が新たな代表作になる。
この流れを見ると、阿賀沢紅茶さんは「同じタイプの作品を繰り返して成功した漫画家」というより、一作ごとに自分の表現手段を増やしてきた漫画家と見るほうが近いんじゃないかな。
僕にはここが、阿賀沢紅茶という作家の経歴で最も興味深いところに映るよ。

阿賀沢紅茶の作風は?影響を受けた漫画から見える特徴
阿賀沢紅茶さんの作品には、繊細な心理描写とコミカルなやり取りが同居している。
『氷の城壁』を読むと、小雪たちが傷ついたり、思い悩んだりする場面はかなりシリアスだ。
ところが、ずっと重い空気が続くわけじゃない。
絶妙なタイミングで表情が崩れたり、くだらない会話が始まったり、せっかくの甘い空気が妙な方向へ転がったりする。
そのルーツを考えるうえで面白いのが、阿賀沢さんが子どもの頃によく読んでいた漫画だ。
『魔法陣グルグル』『赤ずきんチャチャ』『ジャングルはいつもハレのちグゥ』などを繰り返し読んでいたことを語っている。
これらの作品は、シリアスになりそうな場面でも笑いが差し込むことがある。
阿賀沢さん自身も、そうした作品が好きだったため、自分で漫画を描くとシリアスな雰囲気を茶化したくなることがあると振り返っている。
なるほど、と思うよね!
『氷の城壁』の「重くなり切らない感じ」は偶然ではなく、作者自身が長年楽しんできた漫画表現ともつながっているわけだ。
阿賀沢紅茶作品は「誰が悪いか」より「なぜズレたか」を描く
ここからは僕の作品論になるけれど、阿賀沢紅茶さんの漫画で一貫して面白いと感じるのは、人間関係の問題を一人の悪役だけで説明しないことだ。
『氷の城壁』では、小雪、美姫、湊、陽太がそれぞれ違う価値観を持っている。
誰かが意地悪だから全部がこじれる、という単純な構造ではない。
善意で言った言葉が傷つける。
相手を気遣った沈黙が拒絶に見える。
自分を守る行動が相手には壁として伝わる。
僕には、阿賀沢作品が「人と人は同じ出来事を別々に受け取る」というズレをドラマへ変換しているように映るんだ。
『正反対な君と僕』でも、この特徴はかなり分かりやすい。
形式やキャラクターは変わっても、人が自分の考えを持ちながら他人とどう付き合うか、という問題が何度も描かれる。
ただし、これは作者本人が作品テーマとして明言した言葉ではなく、2作品を通して読んだ僕自身の解釈だよ。
だからこそ「阿賀沢紅茶はこういう思想の作家だ」と断定するより、作品を横断するとそう読めるくらいの距離で楽しむのがいいと思う。
『氷の城壁』アニメ化はいつ発表?2026年の第1期・第2期まで整理
『氷の城壁』のTVアニメ化は2025年1月31日に発表された。
これで「2025年1月末~2月」と曖昧に覚える必要はないよ。
その後、2026年4月2日からTVアニメ第1期がスタート。
放送は毎週木曜日に行われ、2026年7月2日に第1期最終回を迎えた。
そして2026年9月現在、すでに次の展開も決まっている。
TVアニメ『氷の城壁』第2期は2026年10月1日から放送開始予定だ。
つまり今は「アニメ化するかもしれない作品」ではなく、すでに第1期を終え、第2期開始直前まで来た作品なんだ。
2026年は阿賀沢紅茶の2作品をアニメで見られる年
さらに2026年は、『正反対な君と僕』もアニメ展開されている。
同じ原作者の『氷の城壁』と『正反対な君と僕』が同じ年にアニメとして展開され、2作品をつないだコラボレーションも行われている。
この状況は、作者の経歴を考えるとかなり象徴的だよね。
片方は、会社員時代に趣味で始めた縦スクロール漫画。
もう片方は、横読みの白黒漫画に挑戦する意味も持っていた作品。
それぞれ異なる理由と形式から生まれた2作が、2026年にはそろってTVアニメとして届いている。
阿賀沢紅茶さんのキャリアを「会社員から漫画家になった」という一文だけでまとめるより、この2作品の関係まで見たほうがずっと面白いと思う。
アニメ化で改めて注目したいのは作者の「媒体をまたぐ経歴」
個人的には、『氷の城壁』のアニメ化で一番面白いのは、原作がこれまで何度も表現形式を変えてきたことだと思っている。
最初はスマートフォンで読む縦スクロール漫画。
その後、フルカラーのコミックス全14巻。
そして2026年にはTVアニメ。
縦スクロールでは、読者自身がスクロールする速度を決める。
単行本なら、コマとページを自分の速さで読む。
アニメでは、映像側が台詞や沈黙の時間を決める。
同じ小雪たちの物語でも、媒体ごとに感情が届くタイミングが変わるんだ。
これは作品そのものの考察であると同時に、阿賀沢紅茶さんの経歴を見る補助線にもなる。
縦スクロール漫画でデビューした作家がページ漫画へ挑み、その代表作が2本とも映像作品になった。
作者のキャリアと漫画表現の変化がここまで重なっているのは、かなり面白いよね!
考察|阿賀沢紅茶はなぜ会社員時代の趣味から2大代表作を生み出せた?
ここからは、確認できる経歴を踏まえた僕自身の考察だよ。
阿賀沢紅茶さんの歩みを追っていて一番印象的なのは、最初から「漫画家になるための正解ルート」を歩いていないことだ。
『氷の城壁』は2017年ごろ、会社員として働いている時期に趣味で始めた。
数話を描いてから、このままでは続けられないと気づいて物語全体を考える。
2018年に賞を受け、2020年に商業連載が始まる。
そして一本の長編を完成させたあとも、「縦スクロールしか経験していない」という不安から横読み漫画へ挑戦する。
結果、『正反対な君と僕』まで代表作になった。
この順番には、最初から完成された技術を持っていた人の成功譚とは違う面白さがある。
必要になった段階で新しい技術を身につけ、その都度作品にしてきたように見えるんだ。
『氷の城壁』のリアルさは「感情を整理して考える」作り方とも相性がいい
『氷の城壁』は、感情を勢いだけで描く漫画ではない。
誰が何を経験したから、今こう感じているのか。
誰のどんな言動を、別の人物はどう受け取ったのか。
そこが細かい。
初期段階で中学時代から高校時代までの出来事を時系列に整理したという制作過程を知ると、この作品の緻密さにも納得できるところがある。
僕には『氷の城壁』が、キャラクターに「性格」を設定して動かすというより、経験の積み重ねから性格ができていく様子を描く漫画に見えるんだ。
小雪が壁を作ることにも理由がある。
美姫が周囲からどう見られるかを意識することにも理由がある。
湊や陽太にも、それぞれ相手との距離を取るやり方がある。
だから誰か一人だけを「正解」として読むのが難しい。
そして僕は、その読者が簡単に裁けない感じこそ、阿賀沢紅茶作品が大人の読者にも刺さりやすい理由の一つじゃないかと考えている。
「氷の城壁」は壊せば終わる壁ではない
タイトルの「氷の城壁」についても、僕は単なる恋愛上の障害を意味する言葉ではないように感じている。
人との間に壁を作ることは、必ずしも悪いことだけじゃない。
自分を守るために距離を置くこともある。
相手が好きになったからといって、すべての壁をなくせばいいわけでもない。
どこまで近づくのか。
嫌なことをどう伝えるのか。
相手の意見と自分の意見をどう両立させるのか。
『氷の城壁』を通して読むと、僕にはそんな問いが浮かんでくる。
そしてそのテーマは、『正反対な君と僕』で描かれる人間関係にも重ねて読むことができる。
もちろん、これは作者本人の制作意図を断定したものではないよ。
ただ、2作品を続けて読むと「恋愛の成立」より「他人と関係を築く過程」をじっくり描く作家に見えるというのが、漫画好きとしての僕の率直な印象なんだ。
会社員だったこと以上に「学び直し続けた経歴」が面白い
「元会社員の漫画家」と聞くだけでも興味を引かれるよね。
でも阿賀沢紅茶さんの経歴を追ってみると、本当に面白いポイントはもう一段先にあると思う。
『氷の城壁』で結果が出ても、そこで自分の漫画技術を完成形だと考えなかった。
横読み漫画が必要なら、改めて練習する。
完成したら編集者へ見せる。
そこで得た経験を次の連載へつなげる。
僕には、この繰り返しこそ阿賀沢紅茶さんのキャリアを特徴づけているように見える。
会社員から漫画家へ。
webtoonからページ漫画へ。
漫画からアニメへ。
一つの形式に固定されず、作品と一緒に表現方法を広げてきた。
作者のプロフィールを調べる価値は、「年齢はいくつ?」という答えを知ることだけではない。
こういう制作の歩みを知ることで、すでに読んだ漫画の見え方まで変わってくることにあるんじゃないかな。
まとめ|『氷の城壁』作者・阿賀沢紅茶は会社員から漫画家へ歩んだ
『氷の城壁』作者は、阿賀沢紅茶(あがさわこうちゃ)さん。
大阪府出身と紹介されている漫画家で、年齢、生年月日、本名、ペンネームの由来など、広く確認できるプロフィールでは公表されていない情報も多い。
漫画家としての出発点は2017年ごろ。
会社員として働きながら、インディーズ投稿企画をきっかけに趣味で『氷の城壁』を描き始めた。
作品は2018年に漫画賞の特別賞を受賞し、2020年1月10日から商業連載へ。
2022年4月29日に最終話を迎え、完結後も支持が続いたことで、2023年7月4日からフルカラーコミックスとして刊行された。
2025年2月4日の第14巻で、コミックスも全14巻が完結している。
そして2025年1月31日にTVアニメ化が発表。
第1期は2026年4月2日から7月2日まで放送され、第2期は2026年10月1日から放送開始予定だ。
さらに、横読みの白黒漫画へ挑戦する意味も込めて生まれた『正反対な君と僕』も全8巻の代表作となり、2026年にはこちらもアニメ展開されている。
会社員時代の趣味。
インディーズ投稿。
受賞。
縦スクロールの商業連載。
横読み漫画への挑戦。
コミックス化。
そして2作品のアニメ化。
こうして一本の線にすると、阿賀沢紅茶さんの経歴は「突然ヒットした漫画家」というより、作品を描くたびに新しい表現を身につけてきた作家の歩みとして見えてくるよね。
『氷の城壁』をすでに最後まで読んだ人も、作者がどんな順序で物語を作り、どんな不安を抱えながら漫画家への道を進んだのか知ったあとなら、第1巻の見え方が少し変わるかもしれない。
僕自身、作者の経歴を追ったあとでは、小雪たちの細かな感情だけではなく、「この長編が会社員時代の趣味から始まったんだ」という事実にも改めて驚かされる。
2017年ごろに生まれた一つの投稿漫画が、2026年にはTVアニメ第2期を迎える。
漫画が読者に届き続けることで、作品の未来がここまで大きく変わる。
その歩みまで含めて、『氷の城壁』と漫画家・阿賀沢紅茶さんは追いかけたくなる存在だよね!
『氷の城壁』を読み返したい人は、紙で全14巻をそろえる方法と電子版で読む方法を比べ、自分が再読しやすい形を選ぶといいね。電子版の価格やキャンペーン、利用条件は変わるため、購入前に現在の内容を確認しておこう。
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よくある質問
『氷の城壁』の作者は誰ですか?
『氷の城壁』の作者は阿賀沢紅茶(あがさわこうちゃ)さんです。
会社員時代の2017年ごろに趣味で同作を描き始め、2018年の漫画賞受賞を経て、2020年1月10日から商業連載が始まりました。
阿賀沢紅茶の年齢や生年月日は公表されていますか?
2026年9月時点で、年齢や生年月日、本名などは広く確認できる公式プロフィールでは明確に公表されていません。
公開されていない個人情報については、作品歴やSNS上の発言だけから推測して断定しないのが適切だよ。
『氷の城壁』アニメ第2期はいつから放送されますか?
TVアニメ『氷の城壁』第2期は、2026年10月1日から放送開始予定です。
第1期は2026年4月2日に始まり、7月2日に最終回を迎えました。放送時間などは変更される場合もあるため、視聴前には最新の放送情報を確認しておこう。
漫画レビュアー・コミック愛好家 ジョウスター

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