『夜桜さんちの大作戦』の主要な敵は、序盤の対立者からタンポポ、夜桜百を経て、最終的にラスボス・旦へつながっていくよ。
やあ、漫画大好きジョウスターだよ!
『夜桜さんちの大作戦』って、序盤だけ見ると「六美を守るため、太陽が危険なスパイたちと戦う作品」に見えるよね。
でも物語が進むほど、敵の規模はどんどん大きくなっていく。
最初は凶一郎やフラワー便の花輪といった身近な敵対者だったのが、やがて犯罪組織タンポポ、その中心人物である皮下真、六美たちの父夜桜百、そして夜桜家の約300年に及ぶ因縁の根へつながる旦(あさ)へ到達するんだ。
原作コミックスは全29巻で、最終巻では旦に乗っ取られた太陽の身体を取り戻す戦いと、旦との最終決戦まで描かれている。
この記事では、原作完結までを対象に、序盤の敵対人物、タンポポと虹花、夜桜百、旦、旦家、Dr.もず、虎狼、アレクサンド龍まで、主要な敵キャラと敵対勢力を時系列で整理していくよ。
原作29巻までの重大なネタバレを含むので、アニメだけを追っている人は注意してね!
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『夜桜さんちの大作戦』の敵キャラ・組織はどうつながっている?
結論から整理すると、敵対構造は大きく「序盤の敵対者→タンポポ→夜桜百とつぼみの因縁→旦と旦一派」へ発展していく。
ただし、単純に「前のボスより強い敵が登場する」という作りではないんだ。
敵を倒して秘密を追うたびに、太陽の家族に起きた事故、夜桜家の特殊な血、初代当主・つぼみ、そして一族誕生の背景へ一段ずつ近づいていく。
主要人物を整理すると、こんな感じだよ。
敵・勢力 所属・立場 主な目的・役割 主な対戦相手 重要になる時期
夜桜凶一郎 夜桜家長男 序盤では六美に近づく太陽を排除しようとする 太陽 1巻
フラワー便・花輪 スパイ企業 六美を誘拐し夜桜家と対立 太陽・夜桜家 2巻
鳩田 ぽぽっぽ本舗社長 六美をめぐり太陽と勝負する対立人物 太陽 3巻
タンポポ 犯罪組織 夜桜家の力を研究し人工的に利用 夜桜家 5~10巻前後
皮下真 タンポポ中心人物 葉桜研究と種まき計画を進める 太陽・夜桜家 5~12巻前後
虹花 タンポポ幹部 葉桜の力を使って夜桜家と戦う 夜桜兄妹 8~10巻前後
夜桜百 六美たちの父 夜桜家と敵対しながら旦への抵抗にも関わる 太陽・凶一郎ら 中盤~終盤
旦 つぼみの父 夜桜家の力を長期間利用する最終的な敵 太陽・夜桜家 19~29巻
旦家 一・二・三・四 旦直属の戦力として夜桜兄妹と戦う 夜桜兄妹 26巻以降
虎狼 金級スパイ 終盤に旦一派として嫌五と対峙 嫌五 27巻
アレクサンド龍 金級スパイ 終盤に敵側として辛三らの前へ立つ 辛三・太陽 23・27巻
Dr.もず 研究者 旦の心臓を手にし七悪と決戦 七悪 28巻
こうして並べると分かりやすいよね。
『夜桜さんちの大作戦』では、敵が外側から内側へ近づいてくる。
最初は六美を狙う他人だった。
次に太陽の過去と関係するタンポポ。
さらに六美自身の父・百。
そして最後は、夜桜家という一族そのものの誕生へ関わる旦なんだ。
僕はここが、この作品の敵キャラ構成で一番面白いところだと思っている。
バトルの規模が大きくなるだけじゃなく、敵へ近づくほど「夜桜家とは何なのか?」という作品最大の謎にも近づいていくんだよね。
序盤にはどんな敵キャラがいた?凶一郎・フラワー便・鳩田を整理
タンポポが本格的な長編敵組織として登場するのは5巻以降だけど、それ以前にも太陽はさまざまな人物と対立している。
だから「敵キャラまとめ」として読むなら、ここも外せないよ!
夜桜凶一郎
第1巻で太陽にとって最大の脅威になるのが、六美の兄である夜桜凶一郎だ。
凶一郎は六美を溺愛するあまり、太陽を排除しようとする。
もちろん後には夜桜家最強クラスの頼れる兄として共闘するんだけど、物語のスタート地点では明確に太陽の前へ立ちはだかる存在なんだ。
ここが面白い。
この作品は最初から「敵=倒して終わり」とは限らないんだよね。
凶一郎との関係も、殺伐とした敵対から、太陽が夜桜家の一員として認められていく家族関係へ変わっていく。
この敵対から家族への変化は、後半の敵キャラを読むうえでも重要なテーマになっていると思う。
フラワー便と花輪
2巻では、スパイ企業フラワー便に六美がさらわれ、夜桜家が救出へ動く。
太陽はフラワー便の社長・花輪と対決することになる。
この時点ではまだ、夜桜家そのものの秘密を巡る巨大陰謀よりも、「六美を狙う危険なスパイ業界」と太陽が向き合う色が強い。
つまり序盤は、太陽がスパイ世界の危険さへ慣れていく導入編でもあるんだ。
鳩田
3巻では、ぽぽっぽ本舗社長の鳩田が転校し、六美との握手券を賭けて太陽と勝負する。
鳩田はタンポポや旦のような「物語全体の悪」ではない。
どちらかというと、太陽と衝突するライバル・対立役として見る方が近いね。
ここは重要で、この記事では一時的な対立人物と、物語全体を脅かす主要悪役を同じ扱いにはしていない。
序盤の対立者を経て、5巻でタンポポの存在が判明したところから、ストーリーは本格的な長編陰謀へ突入していくんだ。
タンポポとは?皮下真・葉桜・虹花をまとめて解説
『夜桜さんちの大作戦』で最初の本格的な巨大敵組織になるのが、タンポポだ。
5巻で太陽が亡くなった家族について調べる中、謎の組織タンポポの存在が浮上する。
ここから物語は大きく変わる。
日常的なスパイ任務だけでなく、太陽の過去と夜桜家の血に隠された秘密を追う物語になっていくんだ。
タンポポが研究した「葉桜」とは?
タンポポが利用する重要な技術が葉桜(はざくら)だ。
6巻では、夜桜家の血液を再現した薬物として葉桜が登場し、それによって超人的な力を得た敵が太陽の前へ現れる。
つまりタンポポは、単純に強いスパイを集めているだけじゃない。
夜桜家が生まれつき持つ特殊な力を解析し、人為的に再現しようとしている組織なんだ。
ここが後半へつながる最大のポイントだよ。
夜桜家の力を「家族に受け継がれるもの」と考える夜桜側に対し、タンポポは「分析して利用できるもの」として扱う。
この価値観の違いが、後の旦にもつながっていくんだよね。
皮下真とは何者?
タンポポ編の中心人物が皮下真(かわした・まこと)だ。
太陽の亡くなった家族にも関係するため、太陽にとっては単なる犯罪組織の幹部ではない。
自分が孤独になった過去へつながる相手なんだ。
皮下が進める大規模計画が「種まき計画」。
8巻では皮下捕獲を目的とした夜桜家の作戦「夜桜前線」が始まり、9巻ではタンポポ基地への突入戦が本格化する。
ここから『夜桜さんちの大作戦』は、完全に一家総力戦の作品へギアが上がるんだ!
虹花のメンバーは誰?
タンポポの幹部集団が虹花(にじばな)。
9巻では、虹花が葉桜の力を使う異能者集団であることが示され、夜桜兄妹と激突する。
主要メンバーを整理すると、次の通り。
- ハクジャ(白井雪):虹花の一員。二刃と深く関わる。
- アイ:幼い外見をした葉桜適合者。夜桜家との戦いを経て物語上重要な立場になる。
- ミズキ:虹花の一員として夜桜家と対峙する。
- アカイ(赤坂ミキ):炎を使った戦闘を得意とし、二刃と激突する。
- クロサワ(黒田善正):辛三の対戦相手となる虹花。
- アオヌマ(青柳涼):チャチャと組み、四怨・嫌五と戦う。
- チャチャ:アオヌマと共に四怨・嫌五へ立ちはだかる。
とくに9巻では、辛三VSクロサワ、四怨&嫌五VSチャチャ&アオヌマという組み合わせが描かれる。
僕が虹花で面白いと思うのは、ただの「強敵七人衆」で終わらないことなんだ。
メンバーそれぞれに過去や事情があり、皮下の研究へ組み込まれた背景も違う。
だからタンポポ編って、敵を倒す爽快感だけじゃなくて、「力を与えることと、人を救うことは同じなのか?」という問いがずっと残る。
皮下は苦しんでいる人へ力を与えているように見えて、最終的には自分の研究や計画へ利用する。
僕にはこの構図が、後の旦を先取りしているように見えるんだよね。

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夜桜百は敵なのか?夜桜つぼみ・旦との関係を解説
夜桜百(よざくら・もも)は、夜桜零の夫で、凶一郎たち夜桜兄妹の父親。
太陽から見れば義父にあたる。
死んだと思われていた父が生きていて、しかも夜桜家と敵対する。
この展開だけでもかなり衝撃的だよね。
百は明確に夜桜家と敵対する
百は開花「夢」によって他人の心へ干渉し、家族を自分の望む形へ戻そうとする。
17~18巻では二刃と辛三が百の影響下に置かれ、兄妹たちによる奪還作戦が展開される。
だから、百を「事情があるから本当は敵じゃない」と片付けるのは違うと思う。
百の行動によって夜桜兄妹が苦しんだことは事実だ。
一方で、物語が進むと、百自身の人生も旦の計画と強く結びついていたことが明らかになっていく。
ここでは事実と考察を分けたい。
作中で明確なのは、19巻で百が太陽に子どもたちを守る作戦を託し、その直後に旦が現れて百と零の心臓を奪うこと。
そして20巻では、百が残した方法によって夜桜家が旦を倒すための修行へ入る。
つまり百は、夜桜家と敵対した人物でありながら、最終的には旦へ対抗するための道筋も残した人物なんだ。
この矛盾がめちゃくちゃ面白い。
百は「家族を愛しているからこそ危険」な敵
ここからは僕の考察だよ。
百って、家族をどうでもいいと思っている悪役じゃない。
むしろ逆で、家族への思いが異常なほど強い。
でも問題は、本人たちがどうしたいかより、自分の考える「幸せな家族」を優先してしまうことなんだ。
この部分は凶一郎とも少し似ている。
凶一郎も序盤では六美を守りたいあまり、太陽の意思を無視して排除しようとした。
でも凶一郎は物語を通じて、太陽が六美を守れる家族だと少しずつ認めていく。
一方の百は、自分の理想を手放せない。
つまり2人の違いは、愛が強いか弱いかではなく、愛する相手の意思を受け入れられるかどうかなんじゃないかな。
旦とは何者?『夜桜さんちの大作戦』のラスボスを解説
原作完結まで含めると、旦(あさ)が『夜桜さんちの大作戦』の最終的なラスボスだ。
19巻で百と零の心臓を奪って本格登場し、以後、夜桜家の最後で最大の作戦が始まる。
26巻では第二次夜桜前線の最終章が始まり、旦は双子を始末する意図を明かす。
そして28巻で、七悪が旦の真の目的が太陽本人であることへたどり着く。
最終29巻では旦に太陽の身体を乗っ取られ、凶一郎、双子、百らの力も関わりながら太陽を取り戻す最終決戦へ突入する。
旦と夜桜つぼみの因縁
旦は初代当主・夜桜つぼみの父親。
約300年前にまでさかのぼる親子の関係が、夜桜家の特殊な力をめぐる長い因縁の始まりになる。
旦には多くの人間を救おうとする思想がある。
しかし、その目的のためなら、目の前の家族さえ研究や計画へ組み込んでいく。
ここで大事なのは、「人類を救いたい」という目的と、「家族を犠牲にしていい」という方法を分けて考えることだと思う。
目的だけなら善意に見える。
でも本人が望んでいない犠牲を強要した瞬間、それは救済ではなく支配になる。
旦はまさに、その一線を越え続けてきた存在なんだよね。
旦が夜桜家のすべてを作ったわけではない
ここは設定と考察を混同しないよう注意したい。
旦が夜桜家へ長期間関与し、その力を利用しようとしてきたことは物語の根幹にある。
ただし、夜桜家のスパイとしての歴史や出来事すべてを旦が最初から設計していたとまで断定するのは行き過ぎだと思う。
僕としては、「旦が夜桜家のすべてを作った」というより、長い歴史の中で夜桜の力へ介入し続け、自分の理想へ利用しようとしたと整理する方が作品に忠実だと感じるよ。
旦家・虎狼・アレクサンド龍・Dr.もずはどんな敵?
終盤の戦いでは、旦一人だけが敵になるわけじゃない。
旦家の4兄妹に加えて、これまで夜桜家と関係を築いてきた人物たちまで敵側として登場する。
26巻では帝桜学園で旦4兄妹との死闘が始まり、27巻では嫌五VS虎狼、辛三の前には一とアレクサンド龍が現れる。
旦家の一・二・三・四
旦直属の戦力として登場するのが、一(かず)・二(にい)・三(みつ)・四(よう)の4兄妹。
彼らは夜桜兄妹と対になるような存在として配置され、第二次夜桜前線でそれぞれ夜桜側と激突する。
個別に見ると、
- 一:旦家4兄妹の一人。27巻ではアレクサンド龍と共に辛三の前へ現れる。
- 二:旦家の一員として帝桜学園で夜桜兄妹と戦う。
- 三:同じく旦の戦力として第二次夜桜前線へ参加する。
- 四:旦家4兄妹の一人として、兄妹単位の総力戦を構成する。
ここで無理に能力を一言へ単純化するより、重要なのは4人が「旦の兵器」だけでは終わらないことだと僕は思う。
彼らにも兄妹として互いを意識する感情がある。
旦は家族を目的達成のための手段として扱ってきた。
なのに、その旦のすぐそばにいる4兄妹にも家族関係が育っていく。
これ、かなり皮肉だよね。
僕には、旦家そのものが「人間を完全な道具として扱うことはできない」という旦の思想への反証に見える。
虎狼(フーラン)
虎狼(フーラン)は嫌五の師にあたる金級スパイ。
27巻で嫌五と直接対決し、その過去も掘り下げられる。
この戦いの魅力は、単に「師匠の方が強いのか、弟子が超えるのか」じゃない。
嫌五を知り尽くした人物が敵になるからこそ、嫌五自身が何者なのかを問われる戦いになるんだ。
『夜桜さんちの大作戦』って、終盤になるほど「因縁のない新キャラ」を置くより、「今まで関係を作ってきた人」を敵側へ配置するんだよね。
だから殴り合い以上に感情が痛い。
アレクサンド龍
アレクサンド龍も終盤の重要な敵対人物。
23巻では辛三の結婚をめぐる騒動から太陽との一騎打ちへ発展し、27巻では一とともに辛三の前へ現れる。
龍は最初から旦の手駒として登場した人物じゃない。
それまでの交流や関係性があるからこそ、「なぜ敵として現れたのか」が戦いそのものの重要なポイントになる。
僕は龍の存在があることで、終盤戦が夜桜家VS知らない敵集団にならず、過去の人間関係を回収する総決算になっていると感じるよ。
Dr.もず
28巻では七悪VSもずが本格化する。
しかもDr.もずは旦の心臓を手にした状態で七悪と対峙し、その戦いを通して七悪が旦の真の狙いが太陽だと掴む。
七悪とDr.もずの対決が面白いのは、どちらも研究者側のキャラクターだということ。
僕にはこの戦いが、
「人間を助けるための研究」と「人間を目的のために使う研究」の対立
としても見えるんだよね。
タンポポで始まった「特殊な力を研究して利用する」というテーマが、最終盤でもう一度七悪の戦いへ戻ってくる。
ここまで読むと、敵組織がバラバラに存在しているんじゃなく、作品全体で同じ問いを形を変えて繰り返していることが分かるんだ。

なぜひふみ・あるふぁと太陽が旦に狙われた?
終盤で旦の標的として重要になるのが、太陽と六美の子どもである夜桜ひふみ・夜桜あるふぁ、そして父親の朝野太陽だ。
26巻では、旦が双子を始末する目的を語り、それを拒否した夜桜兄妹と旦4兄妹が帝桜学園で激突する。
一方、28巻では七悪が戦いの中で、旦が本当に狙っているのは太陽本人だと掴む。
ここは事実と解釈をきっちり分けよう。
「旦が双子の始末を狙っている」「真の目的が太陽本人だと判明する」ことは作中で示される事実。
一方で、「なぜ双子が旦の思想にとって危険なのか」「なぜ太陽が象徴的な存在なのか」は、物語全体から読み取る考察が入ってくる。
ここからは僕の解釈だよ。
太陽は「血縁だけが家族ではない」を体現する
太陽は、もともと夜桜家の血を引いていない。
それでも六美と結ばれ、凶一郎たちに家族として認められ、ひふみとあるふぁの父になる。
つまり太陽って、家族は血統だけで決まるものではないことを作品全体で体現しているんだ。
対して旦は、夜桜の血、能力、継承を長期間追い続ける人物。
だから僕には、太陽という存在そのものが旦の価値観へ突き刺さっているように見える。
夜桜家に生まれていなくても夜桜家になれる。
特殊な血がなくても、誰かを守り続けることで家族になれる。
この答えがあるからこそ、最後の敵が「血と能力を管理し続けた旦」で、最後に立つ主人公が「外から夜桜家へ入った太陽」なのはすごく美しい構図なんだよね。
ラスボス・旦の何が怖い?敵キャラ全体から作品テーマを考察
ここからは、敵キャラを通して見える作品全体のテーマを僕なりに考えてみるよ。
タンポポ、皮下、百、旦まで追っていくと、主要な敵にはある共通点がある。
それは、「自分が正しいと思う答えを、相手本人の意思より優先してしまうこと」だ。
皮下は研究や計画のために人間を利用する。
百は家族を愛しているけれど、本人たちの意思より自分の理想の家族像を優先してしまう。
旦はさらに大きな規模で、多くの人を救うという目的を掲げながら、家族まで手段として扱う。
ここが『夜桜さんちの大作戦』の敵の怖さだと思う。
単純な「世界征服したい悪人」ばかりじゃない。
自分なりの正義や愛情があるからこそ止まらない。
百と凶一郎は似ているのに、なぜ違う?
百と凶一郎はかなり似ている。
どちらも家族愛が強烈だ。
凶一郎なんて序盤では、六美を守るために太陽を排除しようとしていたくらいだからね。
でも長い物語を通じて、凶一郎は少しずつ変化する。
太陽を嫌いながらも、その行動を見て、六美を託せる存在として認めていく。
つまり凶一郎は、自分の考えより六美自身の選択を受け入れる方向へ進んだ。
百はそこを越えられない。
家族を愛しているから、自分の望む家族へ戻そうとしてしまう。
この差を見ると、作品が描いているのは「家族愛は素晴らしい」だけじゃないと思うんだ。
相手を愛するなら、相手の選択も尊重しなきゃいけない。
そこまで含めて初めて家族なんだ、という話に見える。
旦と太陽の違いは「目の前の一人を切り捨てるか」
旦も太陽も、「誰かを救いたい」という気持ちだけ切り取れば共通点がある。
でも方法は正反対だ。
旦は大きな目的を先に置き、そのために個人を犠牲へ回す。
太陽は逆に、いつも目の前の一人から始まる。
六美を守る。
夜桜兄妹を守る。
ひふみとあるふぁを守る。
その積み重ねが結果として、夜桜家全体の未来を守る戦いへ広がっていく。
最終29巻では、旦に乗っ取られた太陽を「もう戻せない」と切り捨てず、夜桜家全員が太陽を取り戻すために動く。
凶一郎は命を懸けて開花春来を使い、双子は初代つぼみと邂逅し、百へ力を届ける。
そして太陽と旦の決着へつながっていく。
ここが熱いんだよ!
旦の論理なら、「一人を犠牲にして全体を守る」という答えもあり得る。
でも夜桜家は最後までそれを選ばない。
家族だから、一人も材料にしない。
ラスボスとの最終決戦が、単なる強さ比べじゃなく、物語全体の家族観をぶつける戦いになっているんだ。
旦家に家族愛があること自体が旦への反証
そして僕が終盤でかなり好きなのが、旦家4兄妹の存在。
旦に従う戦力である彼らにも、それぞれ兄妹としての関係がある。
これって旦の思想からすると、かなり皮肉じゃないかな。
旦が何世代にもわたって夜桜の力を利用しようとしても、人は誰かを家族として大切にする。
目的のために作られた存在だったとしても、関係の中で感情が育つ。
つまり、「家族を完全にシステムや道具へ変えることなんてできない」と、旦自身の周囲が証明しているように見えるんだ。
「旦」と「太陽」という名前の対比も面白い
これはあくまで僕の読み方で、作者の意図だと断定するものではないよ。
でも「旦」という字は朝や日の出を連想させる。
主人公は朝野太陽。
どちらも「朝」「日」「光」に近い名前を持っているんだ。
旦は大きな理想で世界を照らそうとして、近くにいる人を傷つけていく。
太陽は最初から世界を救おうとするんじゃなく、目の前の六美から守っていく。
世界を先に見た旦と、一人から始めた太陽。
同じ「救う」という方向を向いているようで、相手の意思を尊重するかどうかで正反対の場所へたどり着く。
敵キャラを全部振り返ったあとだと、この対比がめちゃくちゃきれいに見えるんだよね。
まとめ|『夜桜さんちの大作戦』の敵はタンポポから旦へつながる
『夜桜さんちの大作戦』の主要な敵キャラ・敵組織は、序盤から最終決戦まで段階的につながっている。
序盤では凶一郎、フラワー便の花輪、鳩田など、太陽と六美の周囲にいる人物との対立が中心。
5巻以降はタンポポが本格的な巨大敵組織として登場し、皮下真、葉桜、虹花、種まき計画を通して太陽の過去と夜桜家の秘密へ踏み込んでいく。
その後は六美たちの父夜桜百が敵として現れ、その百すら飲み込むさらに大きな因縁として旦が姿を見せる。
終盤の第二次夜桜前線では、旦家の一・二・三・四、虎狼、アレクサンド龍、Dr.もずらとの戦いが展開。
そして全29巻で完結した原作では、旦に乗っ取られた太陽を取り戻し、旦との最終決戦へ決着をつける。
だから「『夜桜さんちの大作戦』のラスボスは誰?」という問いに完結情報から答えるなら、旦(あさ)だ。
ただ、敵を最初から追っていくと、本当に面白いのは強さランキングじゃない。
皮下も百も旦も、それぞれ「研究」「愛」「救済」といった一見正しく見えるものを持ちながら、相手本人の意思を置き去りにしてしまう。
対する太陽たちは、家族だからこそ一人を材料にしない。
僕は『夜桜さんちの大作戦』が最後まで描いたのは、家族とは血や能力ではなく、相手の人生を尊重しながら一緒に生きる関係なんだということなんじゃないかな。
敵キャラを時系列で読み返すと、この作品の「家族」というテーマがさらに熱く見えてくるよ!
タンポポ編、百との戦い、第二次夜桜前線、旦との最終決戦を続けて読み返したい場合は、必要な巻だけ電子書籍で確認する方法もあるよ。価格・配信状況・キャンペーンは変動するため、利用時点の条件を確認してね。👉 コミックシーモアで『夜桜さんちの大作戦』の配信状況を確認する
よくある質問
『夜桜さんちの大作戦』のラスボスは誰?
原作29巻まで含めると、旦(あさ)が最終的なラスボスだよ。
19巻で本格登場した後、夜桜家と長期にわたる最終作戦へ入り、29巻で太陽との決着まで描かれる。
タンポポの主要メンバーは誰?
中心人物は皮下真で、幹部集団として虹花が存在する。
虹花にはハクジャ、アイ、ミズキ、アカイ、クロサワ、アオヌマ、チャチャらがおり、葉桜の力を使って夜桜兄妹と戦う。
旦家とは誰?
旦家は、終盤で旦の直属戦力として登場する一・二・三・四の4兄妹だよ。
26巻の第二次夜桜前線最終章では帝桜学園で夜桜兄妹と激突し、27巻では一がアレクサンド龍とともに辛三の前へ現れる。

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