『氷の城壁』で最終的に結ばれる中心カップルは、氷川小雪×雨宮ミナト、安曇美姫×日野陽太の2組です。
小雪×ミナトは第104話、美姫×陽太は第107~110話が大きな恋愛決着ゾーン。途中の交際や失恋まで整理すると、なぜこの2組にたどり着くのかがグッと分かりやすくなるよ!
※この記事では『氷の城壁』原作最終話までの重要なネタバレを含みます。
『氷の城壁』のカップルは最終的に誰と誰?結末と話数を一覧で整理
「結局、誰と誰が付き合うの?」という疑問への答えはシンプルです。
最終的な中心カップルは、小雪×ミナト、美姫×陽太の2組。
ただし、その途中ではミナトが後輩の栗木桃香と交際し、小雪にも中学時代に五十嵐翼と付き合っていた過去があります。
組み合わせ 最終的な関係 大きな節目 単行本
氷川小雪×雨宮ミナト 恋人になる 第104話「修学旅行2」 12巻
安曇美姫×日野陽太 恋人になる 第107~110話 13巻
雨宮ミナト×栗木桃香 交際後に別れる 第96~97話付近 11巻
氷川小雪×五十嵐翼 中学時代の元恋人・復縁なし 過去編 ―
特に分かりにくいのが、美姫と陽太の「付き合う話数」です。
1話だけを交際成立回として切り取るより、次の流れで見ると理解しやすいです。
- 第107話「週末 sideA」:美姫が陽太と2人で出かけ、告白へ向かう局面
- 第109話「はじまらない」:気持ちを伝えても、すぐには恋人らしい関係にならない
- 第110話「箍」:陽太側も自分の気持ちと向き合い、2人の関係が固まっていく
つまり、話数だけ知りたい場合は小雪×ミナト=104話、美姫×陽太=107~110話と覚えておけばOKです。
なお、物語の中心として明確に追われる恋愛はこの4人と、そこへ関わる桃香や五十嵐を軸に展開します。「最終的な主要カップル」という意味では、この2組を押さえておけば結末はつかめます。
※以下はPRを含みます。『氷の城壁』は全14巻で完結しています。途中の恋愛関係だけでなく、小雪・ミナト・美姫・陽太がどう変化して最終話へ向かうのかまで通して読みたい場合は、全巻で追うと心理のつながりが分かりやすいです。価格や配信条件は変更される場合があります。
👉 コミックシーモアで『氷の城壁』全14巻の最新条件を確認する
ここからは、それぞれのカップルがどう成立したのかを詳しく見ていきます。
小雪とミナトは何話で付き合う?第104話「修学旅行2」が大きな決着
氷川小雪と雨宮ミナトは、第104話「修学旅行2」で互いの気持ちを確かめ、恋人として大きく関係を進めます。
第104話は単行本12巻に収録されています。
12巻の収録範囲は第98話「移り目」から第104話「修学旅行2」。直前まで桃香との交際を経験していたミナトと、自分の恋心から逃げ切れなくなった小雪が、もう一度向き合っていく巻なんです。
ここまで長い!
でも『氷の城壁』の場合、この遠回りが単なる引き延ばしではありません。
2人とも「好きなのに言えない」理由が違うからこそ、第104話まで積み重ねる意味があるんですよね。
小雪がミナトを好きでも踏み出せなかった理由
小雪はもともと、人との距離を近づけることが苦手です。
高校でも周囲と必要以上に関わらず、他人との間に文字通り「壁」を作っていました。
その背景にあるのが、中学時代の人間関係です。
小雪には五十嵐翼と交際していた過去があります。
ただし、その交際は「五十嵐が好きだから、自分の意思で付き合った」と単純に整理できるものではありません。
周囲の空気や熱川真夏との関係などが絡み、人間関係そのものが傷つく経験へつながっていきます。
小雪に残ったのは、単に「傷つけられた」という記憶だけではありません。
自分も誰かを傷つけたのではないかという怖さです。
だからミナトへの恋心に気づいても、すぐ告白へ進めない。
小雪にとって誰かを好きになることは、「幸せになれるかもしれないこと」である一方、「また誰かとの関係を壊してしまうかもしれないこと」でもあるんです。
この背景を知って読むと、小雪のじれったさが単なる奥手ではなく見えてくるよね。
ミナトも「本当の自分」を隠している
一方のミナトは、小雪とは正反対に見えます。
人懐っこく、コミュニケーション能力が高く、相手との距離を縮めるのも早い。
でも僕は、この2人はかなり似ていると思っています。
小雪は、人から離れることで傷つかないようにする。
ミナトは、人に合わせることで嫌われないようにする。
つまり、防御方法が正反対なだけで、どちらも自分の本音を表へ出すのが苦手なんです。
これが小雪×ミナトの恋愛を面白くしている最大のポイントじゃないかな。
ミナトは単純な「明るい男子」ではありません。
場の空気を読み、相手が望んでいる自分を演じることに慣れています。
だから恋愛でも、「自分は誰が好きなのか」より「自分を好きだと言ってくれる相手へどう応えるべきか」に引っ張られてしまうんです。
小雪と陽太の距離にミナトが嫉妬する
小雪とミナトの関係を揺らす人物のひとりが、陽太です。
陽太は穏やかな性格で、小雪とも自然に会話できる存在。
小雪は陽太が美姫に抱いている気持ちを知る立場にもなり、2人には恋愛とは違う信頼関係が生まれていきます。
しかし、すべてを把握していないミナトからすると、小雪と陽太の距離が妙に近く見える。
そこで表れるのが嫉妬です。
普段は人間関係を器用に処理しているミナトが、小雪のことになると余裕を失う。
読者としては「もうそれ好きじゃん!」と言いたくなるところなんだけど、本人は自分の感情をすぐ言語化できません。
この「自覚の遅さ」まで性格とつながっているのが、『氷の城壁』の丁寧なところです。
「友達として好き」が大きなすれ違いになる
小雪も次第にミナトを意識します。
ところが、自分の気持ちに気づいたことで、それまで以上に自然に接するのが難しくなります。
さらに小雪は、ミナトが自分を「友達」として好いていると受け取ってしまう場面にぶつかります。
小雪側からすれば、告白する前から「恋愛対象ではない」と思わされたようなもの。
それなら傷つく前に引こう、と考えてしまうのも小雪らしいですよね。

ここで重要なのは、単なる聞き間違いや偶然だけで話を引っ張っていないことです。
小雪には「確認した結果、本当に拒絶されるくらいなら聞きたくない」という恐れがある。
ミナトにも、自分の本心を整理して正面から伝える難しさがある。
だからすれ違う。
すれ違いそのものではなく、すれ違いを解消できない性格まで描かれている。
ここが強いんです。
ミナトは一度、栗木桃香と付き合う
そんな中で、ミナトへ積極的に気持ちを伝えるのが1学年下の栗木桃香です。
桃香は、自分がミナトを好きだと分かると行動します。
好きなのに動けない小雪。
好きだから動く桃香。
この対比はかなり鮮烈です。
そしてミナトは、桃香と実際に交際します。
初見では「ここで桃香と付き合うの!?」と驚く展開だけど、この交際はミナトという人物を理解するうえで欠かせません。
ミナトは、相手に求められると応えようとします。
恋人になれば恋人らしく振る舞おうとするし、相手を大切にしようともする。
でも、相手に求められる役割を果たすことと、自分からその相手を恋愛として好きになることは別です。
桃香との交際によって、ミナトはその違いから逃げられなくなっていきます。
ミナトと桃香はなぜ別れる?第96~97話で本音が表面化
雨宮ミナトと栗木桃香は交際しますが、最終的には別れます。
大きな転機となるのが、単行本11巻終盤の第96話「変」と第97話「放免」です。
11巻は第91話「文化祭1」から第97話「放免」までを収録。
ミナト、桃香、小雪の感情がぶつかり、それまで曖昧にしていた本音を無視できなくなる重要な巻です。
ミナトは桃香を嫌いだから別れるわけではない
ここはかなり大切です。
ミナトは桃香を嫌っているわけではありませんし、付き合った以上は大切にしようとします。
問題は、自分自身の恋愛感情をきちんと選べていないことです。
ミナトの中には小雪への感情が残り続けます。
その状態で「良い彼氏」でいようとすればするほど、桃香にも、自分にも無理が生じる。
僕は桃香との交際を、ミナトの恋愛だけでなく「生き方の限界」が出たエピソードだと考えています。
相手が望む自分になれば、その場はうまくいく。
でも、それを続けても「自分が何を望んでいるか」は消えません。
むしろ後回しにしたぶん、いつかもっと大きな問題になって返ってくる。
ミナトは桃香との関係を通して、そこに向き合わざるを得なくなるんです。
桃香は単なる「負けヒロイン」ではない
桃香を主人公カップル成立のためだけの当て馬として見ると、『氷の城壁』の面白さをかなり取りこぼします。
彼女は恋愛に対して素直です。
好きなら動く。
付き合いたいなら伝える。
その一方で、相手の気持ちが自分だけに向いていない現実にも直面します。
選ばれなかったからといって、そのキャラクターの人生がそこで終了するわけではない。
この描き方がすごくいいんですよね。
僕はむしろ桃香が登場したことで、ミナトと小雪の恋にも「責任」が生まれたと感じています。
自分の気持ちを曖昧にしていれば、誰も傷つかないわけではない。
決めないことも、ひとつの選択です。
桃香を傷つける結果になった経験があるからこそ、ミナトが最終的に自分の本音を選ぶ意味が重くなっています。
※以下はPRを含みます。小雪×ミナトの成立を重点的に追いたいなら12巻、美姫×陽太の告白と交際への変化を読みたいなら13巻が重要です。価格や配信状況などは変わる場合があります。
👉 コミックシーモアで『氷の城壁』12巻・13巻の最新条件を確認する
美姫と陽太は何話で付き合う?第107~110話で友達から恋人へ
安曇美姫と日野陽太も、最終的には恋人同士になります。
ただし、こちらは「1話で告白して即交際成立」と整理すると少しニュアンスを取りこぼします。
第107話「週末 sideA」から第110話「箍」までをひとまとまりとして読むのがおすすめです。
13巻には第105話「修学旅行3」から第111話「クリスマス」まで収録されています。
そして13巻では、すでに付き合い始めた小雪とミナトの関係と、美姫・陽太の恋愛が並行して進みます。
第107話では美姫が陽太への気持ちを伝える局面へ
陽太は以前から美姫を大切に思っています。
2人は突然出会って恋に落ちたわけではなく、ミナトも含めた友人関係を長く築いてきました。
だから陽太にとって怖いのは、単に「告白して振られること」だけではありません。
告白したことで、それまでの友人関係まで変わってしまうことです。
陽太は優しいぶん、自分の願いを押し通すより、相手を困らせないことを優先しやすい。
そのため、自分の気持ちに蓋をする方向へ進んでしまいます。
そんな陽太に対して、第107話では美姫側から大きな動きが起こります。
ここが美姫×陽太の恋愛が明確に動き出すポイントです。
第109話「はじまらない」は、告白=即恋人ではないことを描く
美姫が気持ちを伝えても、すべてが一瞬で解決するわけではありません。
第109話のタイトルは「はじまらない」。
この言葉が2人の関係をかなり象徴しているんですよね。
ずっと友達だった相手から、突然恋愛感情を向けられる。
しかも陽太は、それまで自分の気持ちを諦める方向へ持っていこうとしていました。
そこから「じゃあ今日から恋人!」と瞬時に切り替えられないのは、むしろ自然です。
告白は答え合わせではありますが、人間関係のモードまで自動的に切り替えてくれるボタンではない。
『氷の城壁』はそこを飛ばしません。
第110話「箍」で陽太自身も自分の望みと向き合う
第110話まで進むことで、陽太も自分の感情を改めて見つめることになります。
これが大切なんです。
陽太が長い間、美姫を好きだったから「念願が叶った」で終わる話ではありません。
一度しまい込もうとした感情を、自分自身でもう一度認め直す必要がある。
だから僕は、美姫×陽太について「何話で付き合う?」と聞かれた場合、107~110話が成立ゾーンと考えるのが一番分かりやすいと思っています。
美姫が伝える。
陽太が受け止める。
2人が新しい距離感を作り直す。
この順番まで含めて成立なんですよね。
美姫は「長く好きでいてくれた人」を選んだだけではない
美姫は陽太を大切にしています。
ただ、それだけで最初から恋愛感情まで同じ温度だったわけではありません。
ここを雑に「陽太は昔から好きだったから報われました」で片づけないのが、この作品の誠実なところ。
恋愛は、長く好きだった側の努力量によって相手から交際をもらうものではありません。
美姫自身が、自分の感情を考えて、自分の意思で陽太へ向かう。
だからこそ成立した関係に説得力があります。
僕が特に面白いと思うのは、美姫が「陽太そのもの」だけでなく、「陽太といるときの自分」を意識できる点です。
美姫は華やかで目立つ存在ですが、いつでも完璧なわけではありません。
気を抜くし、悩むし、不器用にもなる。
陽太は、そういう美姫も以前から知っています。
恋愛って「相手がどれだけ素敵か」だけじゃなく、その人の前で自分がどういう自分でいられるかも大きい。
美姫×陽太は、その感覚がよく伝わるカップルだと思います。

小雪と五十嵐は復縁する?元彼との過去は恋の「比較対象」ではない
氷川小雪と五十嵐翼は中学時代に交際していましたが、最終的に復縁はしません。
五十嵐は「ミナトと小雪を奪い合う元彼ライバル」として配置された人物というより、小雪がなぜ他人との距離に敏感なのかを理解するための重要人物です。
五十嵐との交際とミナトへの恋は意味が違う
中学生時代の小雪と五十嵐の関係には、周囲の空気や熱川真夏との人間関係などが複雑に絡みます。
その経験によって、小雪は「自分の気持ちを曖昧なまま人と関わる怖さ」を知ることになります。
だから高校でミナトを好きになったとき、小雪が向き合う課題は以前とは違います。
今度は、誰かに言われたからでも、その場の空気でもない。
自分自身で「この人が好き」と選び、その気持ちを相手へ伝えなければならない。
ここに第104話の重みがあります。
小雪にとってミナトと付き合うことは、単に新しい彼氏ができることではありません。
過去の自分とは違う方法で人間関係を作ることなんです。
五十嵐も単純な悪役にはされない
『氷の城壁』では、人間関係が壊れた原因を誰か1人の悪意にまとめません。
言葉が足りなかった。
周囲に流された。
相手の本音を想像できなかった。
怖くて確認できなかった。
そうした小さなズレの積み重ねが、結果的に大きな傷になります。
だから五十嵐との過去も、「嫌な元彼を乗り越えて素敵なミナトを選ぶ」という単純な構造ではないんですよね。
僕はここも、この作品が恋愛だけでなく「人間関係そのもの」を描いていると感じる理由です。
小雪とミナトのキスは何話?第108話「週末 sideB」で交際後の関係も進展
小雪とミナトが恋人になる大きな節目は第104話です。
その後、2人の距離がさらに進む重要回として挙げられるのが、13巻収録の第108話「週末 sideB」。
13巻では小雪とミナトが付き合い始めたあとの関係が描かれ、恋人同士として互いを意識する場面も増えていきます。
そして第108話では、交際後の2人がキスを交わす場面まで関係が進みます。
「小雪とミナトは付き合って終わり?」と気になっている人には、104話だけではなく108話以降まで読むと満足度がかなり違うはず。
付き合っても小雪とミナトは急に別人にならない
僕が好きなのはここです。
小雪は恋人ができた翌日から突然、人付き合いが得意になるわけではありません。
ミナトも、「もう両思いだから何でも本音で話せます」という人間になるわけではない。
性格そのものは残っています。
ただし、以前とは違う。
それまでは頭の中だけで「こう思われるかもしれない」と結論を出していた2人が、少しずつ相手へ確認したり、気持ちを渡したりできるようになる。
恋愛によって性格が消えたのではなく、信頼によって行動の選択肢が増えた。
僕はこの変化がすごく自然だと思っています。
最終14巻では2組の「付き合った後」まで描かれる
『氷の城壁』は全14巻で完結しています。
最終14巻は第112話「夜のしじま」から最終話「解氷」までを収録。
さらに、小雪×ミナト、美姫×陽太それぞれについて「付き合った後」を楽しめるおまけも収録されています。
つまり、本作は「告白が成功して終わり」ではありません。
恋人になったあと、これまでと同じ友達ではいられない。
でも、どうやって恋人らしくなればいいのかも分からない。
そんな新しい戸惑いまで描きます。
第104話や107~110話だけを読めば「誰と誰が付き合うか」という答えは分かります。
でも、その関係がその後どう続いていくのかまで知りたいなら14巻まで読む価値があると僕は感じます。
『氷の城壁』のカップリングが刺さる理由は?4人の「壁」が全部違う
ここからは漫画レビュアーとしての僕なりの考察です。
結論から言うと、『氷の城壁』の恋愛が面白い理由は、「誰と誰がくっつくか」より「自分の本音をどう扱えるようになるか」を描いているからだと思います。
ある程度まで読めば、小雪×ミナト、美姫×陽太という組み合わせを予想する読者は少なくないはず。
それでも100話を超えて追いたくなる。
その理由は、カップル成立そのものより、成立できない心理のほうが物語の中心にあるからです。
小雪とミナトは正反対ではなく、防御方法が反対
小雪は人から離れる。
ミナトは人へ近づく。
一見すると正反対です。
でも内側を見ると、2人とも本音を守るために行動しています。
小雪は、傷ついたり傷つけたりするのが怖くて距離を取る。
ミナトは、嫌われたり期待を裏切ったりするのが怖くて相手に合わせる。
つまり2人の恋は、「正反対だから惹かれた」だけではありません。
似た弱さを、反対の方法で隠してきた2人の恋として読めるんです。
だからミナトが一方的に小雪の心を溶かす王子様になるわけではない。
小雪も自分から動く必要があります。
同じように、ミナトも自分が誰を好きなのか、自分は何を望むのかを選ばなければならない。
両方が変わるから、このカップルは対等なんですよね。
美姫と陽太は「片思いが長かった人の勝ち」ではない
美姫×陽太も同じです。
陽太が長く美姫を好きだった。
だから最終的に陽太が報われる。
それだけなら、かなり単純な片思い成就です。
でも『氷の城壁』では、美姫が自分の気持ちを確認する時間をきちんと取ります。
陽太がどれだけ好きでも、美姫に応える義務はありません。
そのうえで、美姫が自分自身の意思で陽太へ向かう。
この順番を飛ばさないことが、2人の成立を納得できるものにしています。
桃香の失恋はミナトの成長に不可欠だった
そして僕が外したくないのが桃香です。
桃香がいなければ、小雪とミナトは「両思いなのにすれ違っていた2人」で終われたかもしれません。
でもミナトは、その途中で別の人と付き合います。
自分の本当の気持ちを曖昧にした結果、桃香を巻き込んでしまう。
これによってミナトは、本音を言わないことにも結果があると知ります。
何も決めなければ無傷でいられるわけではない。
誰かに合わせ続けることも、場合によっては相手を傷つける。
だから僕は、桃香との交際を単なる寄り道だとは思いません。
小雪を自分の意思で選ぶために、ミナトが通る必要のあった失敗なんじゃないかな。
タイトルの「氷の城壁」は小雪だけを指していないように見える
これは僕なりの読み方ですが、物語を最後まで追うと「壁」を持っているのは小雪だけではないように感じます。
- 小雪は「人と近づいて傷つく怖さ」
- ミナトは「本音を出して期待を裏切る怖さ」
- 美姫は「周囲から見られる自分と素の自分のズレ」
- 陽太は「自分の願いで大切な人を困らせる怖さ」
それぞれ種類が違います。
そして恋人が、その壁を外から破壊してくれるわけではありません。
最後は自分で動く。
小雪は自分の気持ちを伝える。
ミナトは相手に合わせるのではなく、自分の気持ちを選ぶ。
美姫は自分自身の恋心を見つめる。
陽太も自分の望みを認める。
だから『氷の城壁』は、「恋をしたら悩みが全部消えました」という話ではないんですよね。
誰かとの関係を通して、自分の本音を以前より少し扱えるようになる物語。
僕はそこに、この作品ならではの恋愛の強さがあると思っています。
アニメでも「誰と付き合うか」以上に沈黙やすれ違いが見どころ
『氷の城壁』はアニメ化によって、原作とはまた違った形で4人の距離感を楽しめる作品になっています。
原作を最後まで知っている場合でも注目したいのは、「最終的に誰と誰が付き合うのか」という答えそのものより、その答えへ到達するまでの感情です。
好きなのに聞けない。
嫌われたくなくて合わせる。
友達のままでいたくて踏み出せない。
相手の気持ちより先に、自分自身の気持ちさえ分からない。
『氷の城壁』は、派手な事件だけで動く漫画ではありません。
目線や表情、返信までの間、あえて言わなかった言葉が大きな意味を持ちます。
だから映像化では、こうした「何も言わない時間」がどう表現されるのかにも注目したいですね。
結末を知っているからこそ、「この時点でもうこんな反応をしていたのか」と見つけられるものもある。
恋愛の答えを知ったあとに最初から見返しても面白い作品だと思います。
まとめ|『氷の城壁』の最終カップルは小雪×ミナト、美姫×陽太
『氷の城壁』で最終的に恋人になる中心カップルは、氷川小雪×雨宮ミナトと、安曇美姫×日野陽太の2組です。
小雪とミナトは第104話「修学旅行2」で大きな決着を迎え、単行本では12巻に収録されています。その後、第108話「週末 sideB」では交際後の2人がさらに距離を縮めます。
美姫と陽太は、第107話から恋愛が大きく動き、第109話「はじまらない」、第110話「箍」までを通して友達から恋人へ関係を変えていきます。
一方、ミナトは途中で栗木桃香と交際しますが、第96~97話付近で別れる流れへ。小雪と中学時代の元恋人・五十嵐翼も復縁しません。
結果だけなら2組のカップルが成立する青春恋愛漫画。
でも僕が『氷の城壁』で一番好きなのは、誰かに選ばれることより、自分の本当の気持ちを自分で選べるようになるまでを描いていることです。
だから成立話を知ったあとでも、その前後を読み返すと印象が変わります。
小雪×ミナト、美姫×陽太だけでなく、桃香や五十嵐まで含めて、それぞれの選択が最終的な関係につながっているんですよね。
※以下はPRを含みます。最終14巻には第112話から最終話「解氷」までに加え、小雪×ミナト、美姫×陽太それぞれの交際後を楽しめるおまけも収録されています。結末の先まで確認したい場合は、対象巻や価格など最新の配信条件を確認してください。
👉 コミックシーモアで『氷の城壁』14巻の最新条件を確認する
よくある質問
『氷の城壁』で最終的に誰と誰が付き合う?
最終的な中心カップルは、氷川小雪×雨宮ミナト、安曇美姫×日野陽太の2組です。
ミナトは途中で栗木桃香とも交際しますが最終的には別れ、小雪と中学時代の元恋人・五十嵐翼も復縁しません。
小雪とミナトは何話で付き合う?
小雪とミナトが互いの気持ちを確かめ、恋人として大きく関係を進めるのは第104話「修学旅行2」です。
単行本12巻に収録され、第108話「週末 sideB」では交際後の2人がさらに距離を縮めます。
美姫と陽太は何話で付き合う?
美姫と陽太は、第107話から第110話にかけて告白と関係の変化が描かれます。
第107話で告白へ向かう局面が始まり、第109話「はじまらない」を経て、第110話「箍」まで読むと友達から恋人へ変わる2人の流れがつかみやすいです。
漫画レビュアー・コミック愛好家 ジョウスター

コメント