アオアシ381話

今回の記事は9/9(月)に発売のビッグスピリッツに掲載されたアオアシ381話についての考察・感想の記事となっています。

前回のあらすじは、突発的なアクシデントにより、試合が一時中断となります。

中断中にデミアンが栗林に対して、過去の出会いに対して感謝のことを述べると、栗林はデミアンの言葉に対して怒り、同時に自身が目指してきたものは間違いではなかったと歓喜をしました。

そんな中、エスペリオンベンチでは試合の中断を利用して選手たちをベンチに集合させ、福田監督が直接指示を出して、今後の対策について話し合いをしていきます。

具体的な対策を聞き、エスペリオンの選手たちの動揺は減り落ち着きを取り戻していきます。

デミアンと会話をしており、福田監督の指示を聞かなかった栗林でしたが、栗林の思考は福田監督と完全に一致しており、反撃への思考も完全に理解していました。

そして、栗林からも選手たちに指示が飛び、最後には大友に向けジェスチャーで指示を伝え、反撃に向けて動き出すのでした。

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アオアシ380話までの内容や、これまでのあらすじをチェックしてみたい方は、こちらの記事を確認してみてください。

アオアシ381話ネタバレ確定

アオアシ381話の内容が確定したため、ネタバレ考察感想を交えつつ、まとめていきます。

アオアシ381話ネタバレ確定!トップ下、大友!

福田監督と栗林の思考からの指示を受けた大友は、栗林とポジションチェンジをします。それにより大友はトップ下、栗林は中盤の左サイドになりました。

急なポジションチェンジと、その意味を理解し大友は激しく動揺します。トップ下というポジションの性質上、全方位からプレッシャーを受けやすいためです。

またポゼッションサッカーでパス回しをする際にも中心に位置するトップ下に、パスが多く回ってきやすいことも起因しています。

そんなトップ下を任された大友に、エスペリオンのメンバーはパスを回していきますが、バルセロナの強烈なプレッシャーを受けて、大友は周囲にパスを捌くことしか出来ません。

ポジションチェンジと大友の動揺により、エスペリオンのバランスは不安定となり、そんなエスペリオンを見てバルセロナの選手たちも、相手の狙いが分からず、僅かに混乱が見られるのでした。

アオアシ381話ネタバレ確定!チームバランスの崩れと再構築!

栗林と大友のポジションチェンジによりエスペリオンのバランスが乱れ、プレーのテンポにも変化が生じています。

しかし、これこそが福田監督の狙いであり、現時点で優先すべきことなのでした。

現在のバルセロナは「規律と統制」が完璧に取れた状態であり、まともにぶつかっても分が悪いと福田監督は考えていました。

栗林がトップ下にいることで、バルセロナの注意やパワーが「真ん中」に比重が掛かっており、まずはその状態を崩すために栗林を左サイドに変える作戦を打ち出します。

福田監督はバルセロナの完璧な規律を乱すために、自分達のバランスが崩れるリスクをあえて受け入れる覚悟で作戦を立案したのでした。

しかし、この作戦はトップ下の大友の負担が大きく、機能しないリスクもあると選手たちに指摘されます。

福田監督もそれは承知の上で、「今のままの能力値では無理だ」と付け加えます。

福田監督はこの作戦を成立させるためには、試合中の大友の成長が鍵であり、その成長のためには栗林の導きが必要だと考えています。

アオアシ381話ネタバレ確定!Let It Roll 大友!

栗林は福田監督の作戦を理解し、大友の成長を促すために「お前、どんなことができるんだ?」「お前のことを、俺に教えてくれ」「俺がお前の力を引き出してやる」とパスを通してメッセージを送り続けます。

そんな栗林のパスやフォローをする桐木のプレーを受け、大友の中の意識にも変化が生じ始めます。

「この状況で何が出来るか」ではなく「何をしたいか」という思考の元で、栗林とパス交換をして駆け上がっていく大友の頭には純粋に、「サッカーが上手くなりたい」という意識が強くなっていくのでした。

そして、大友の精神は「なんでもやる」「俺は出来る奴だと」今まで以上にポジティブな状態へと変化していくのでした。

そんなエスペリオンのプレーを見て、押していたバルセロナの選手たちの表情にも変化が見られ始めるのでした。

アオアシ381話ネタバレ考察・感想!

これまでのアオアシの展開を元に381話の内容を考察していきます。

アオアシ381話ネタバレ考察・感想!デミアンの思考と感情!

栗林に対して、「踏み台になってくれてありがとう」と傲慢とも取れるような感謝をデミアンは告げます。

この言葉はデミアンにとって本心だったかもしれませんが、これらの言葉は栗林に対しての揺さぶりだったのではないでしょうか?

最初はデミアンの皮肉ともとれる感謝の言葉に栗林は、激怒するような反応を見せました。

そんな栗林に対して、更なる感謝の言葉を伝えつつも、過去の栗林との勝負が自身の糧になり「君を吸収できた」などと挑発するような言葉を付け加えています。

栗林のメンタルを乱し、プレーにも影響が出るように仕向けた可能性が考えられます。あるいは栗林の更なる闘争心を引き出しプレーさせることで、自身の成長に繋がる更なる「吸収」を目論んでいるのかもしれません。

デミアンは信心深く、出会いや出来事に対して「運命」「神の導き」など自身や自身にまつわることに対して、意味を見出そうとしている節があります。

このタイミングでの栗林との再会にも何らかの意味を見出し、プレーをしているのかもしれません。

アオアシ381話ネタバレ考察・感想!福田監督の打開策・栗林の反撃!

試合が一時中断されたことで、福田監督から直接選手たちに指示する時間が生まれ、バランスを失いかけていたエスペリオンに立て直しの機会が作られました。

福田監督からは「バルセロナは自分たちのスタイルを崩すことはしない、未来永劫繋いでくる」「ここを打開する方法は一つしかない、栗林と大友を・・・」などの指示が出ました。

栗林は指示を聞かずとも福田監督の指示内容は完璧に把握しており、窮地での自身と福田監督の考えは必ず一致するという確信を持っています。

そして、栗林は大友に対して両人指し指を交互に回すジェスチャーをして指示をします。このジェスチャーにはどんな意味があるのでしょうか?

ジェスチャーから考えられるのは栗林と大友のポジションチェンジが最初に思い浮かびます。

中盤左サイドに位置していた栗林と中盤中央の底に位置していた大友ですが、このポジションチェンジはどんな利点がるのかを考察してみました。

①栗林が中盤中央の底にいくことで、左右両サイドに安定してパスが供給できる 

②栗林がデミアンに近い位置にポジショニングすることで、デミアンへのパス供給をカットできる 

③栗林と葦人の視野と指示出しでDFラインの安定化を狙う(阿久津も近くなるので3人でのトライアングルも形成し、守備が安定する可能性もあり) 

④視野が広く守備も出来る栗林が中盤の底に行くことで、神出鬼没なスザクの動きも監視し、動きを制限できる

⑤大友が左サイドに行くことで、攻撃時に葦人が内側に切り込みやすくなるなどの利点として考えられます。

エスペリオンとしては、まずはバルセロナの機能している繋ぎを止め守備を安定化させてから攻撃に移る算段なのではないでしょうか?

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アオアシ381話ネタバレ考察・感想のまとめ

現状ではバルセロナとまともにぶつかっても分が悪いことを察した福田監督は、リスクを承知であえてチームのバランスを崩し、同時にバルセロナの規律を崩す作戦に打って出ます。

そして、その作戦のために栗林と大友のポジションチェンジを行い、バルセロナにも揺さぶりを掛けていきます。

この作戦上、この試合で大友の成長が必須条件であり、自身が作戦の重要な役割を担っていることを大友は理解します。

最初は重要な役割を与えられた動揺により、弱気なプレーをする大友でしたが、パスを通じての栗林とのコミュニケーションにより、徐々に成長に向けて導かれてきます。

バルセロナの完璧な状態を崩すために、あえて自分達からバランスを乱していくという、博打にも似た作成戦を打ち出したエスペリオンですが、この大舞台にも選手の育成を念頭に置いている福田監督の思考は凄まじいものですね!

大友の成長がチームにどのような影響を及ぼすのか、そんな大友を見て動揺したままの葦人が何を思うのか、色々と動き出し、今後更なる激動が起こりそうな予感をさせる381話でした!

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