アオアシ380話

今回の記事は、9/2発売のビッグスピリッツに掲載されたアオアシ380話について、まとめた記事となっています。

前回のあらすじは、デミアンによりチームの意識・フォーメーションなどが乱され、窮地が続くエスペリオンでしたが、この状況を打破すべく栗林が動き出します。

栗林は自陣から持前のテクニックとドリブルでボールを運び、反撃に打って出ます。

そおこにデミアンが直接栗林にマークに付きます。ついに栗林とデミアンの直接対決が起こると思われた時、デミアンが「久しぶり、ハルヒサ」と意味深なセリフを言うのでした。

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アオアシ379話までの内容や、今までの内容をまとめて振り返りたい方は、以下の記事でチェックしてみてください。

アオアシ380話ネタバレ確定!

アオアシ380話の内容が判明したため、私の感想や考察を交えながらまとめていきます。

アオアシ380話ネタバレ確定!デミアンの記憶

反撃に移る栗林のマークに付いたデミアンは「久しぶり、ハルヒサ」と栗林のことを覚えているようなセリフを言います。

次の瞬間、バルセロナの他の選手のファウルにより栗林は倒され、一度プレーが途切れます。

倒れた栗林に手を差し伸べつつデミアンは、「日本人との美しい記憶」を思い出したと言い、自身を地獄のような巣窟からスペインへの門を開いてくれた恩人と評します。

過去に会った栗林のことを神が遣わした天使であり感謝をしていると栗林に伝えるのでした。

そんなデミアンの言葉を受け、表情を曇らせる栗林ですが、そこに野良犬がフィールド内に乱入し、試合は一時中断となります。

アオアシ380話ネタバレ確定!福田監督動く!

野良犬の乱入で試合が中断されたことを利用し、エスペリオンはベンチ近くの選手たちをベンチ前に呼び、福田監督から直接指示が出されます。

エスペリオンはイレギュラーなハプニングにより、バルセロナ一辺倒だった流れが中断され、ハーフタイム以外での監督からの直接的な指示の機会を得るのでした。

しかし、チームの中核選手である栗林はデミアンと会話を続けており、福田監督の指示を聞かずに試合が再開されるのでした。

アオアシ380話ネタバレ確定!栗林の激情!

福田監督が選手たちをベンチに集めている間も、栗林との会話を続けるデミアンは、栗林との過去の出会いに感謝し、直接栗林に伝えたかったと告げます。

そんなデミアンの言葉を受けて栗林は、「そんな言葉を聞きにここまできたわけじゃねぇ」と怒りの様子を見せます。

栗林の怒ったような態度に困惑するデミアンですが、試合に戻ろうとする栗林の背中に向けて、「あの日、君と出会って、君を吸収できた」「踏み台になってくれてありがとう」と笑顔で伝えるのでした。

デミアンの感謝に対して、栗林も狂気じみた笑顔で「そういう言葉が聞きたかった」と歓喜するように返します。日本においては栗林という選手は目指すべき対象であり、全員が栗林の背中を追いかけてくるのが当たり前でした。

しかし、このデミアンという選手は、そんな栗林に対して「吸収」などという傲慢なまでな言葉を放ってきます。そして、そんなデミアンこそが、これまで自分の全てを懸けてきた価値があると栗林は狂喜するのでした。

試合が再開するにあたり、栗林はチームメイトに「こいつらはロングボールは蹴らない」「最初に嫌なイメージを残して、必要以上にデミアンを警戒させることが狙い」「惑わされず、前半のままで大丈夫だ」と指示を飛ばします。

そして、その指示内容は、先ほどまで福田監督が選手たちに行っていた指示と全く同じ内容なのでした。

栗林はこれまでの経験から、局面を打倒するときの自身の思考は、福田監督と一致するという確信があり、言葉を交わさなくても通じ合えるのが事実だと確信しているのでした。

そして、大友に対して両手の人差し指を交互に回転させるジェスチャーをして指示を伝え、反撃へと打って出るのでした。

アオアシ380話ネタバレ考察・感想!

アオアシ379話までの内容を元に、380話の展開を考察・感想をまとめていきます。

アオアシ380話ネタバレ考察・感想!ベンチ内の動揺とそれぞれの反応!?

覚醒期であるデミアンのプレーを見て福田監督は、今後サッカーの世界を変えていくほどの影響力を持ったプレイヤーと評し、感動すら覚えるような様子を見せています。

しかし、ベンチの月島コーチは現状を打破する方法が思い浮かばず、明らかに動揺した様子で逆に福田監督に打つ手がないかを尋ねています。

デミアンを見て福田監督は呆けたような様子を見せていましたが、その後はどこか落ち着いた雰囲気があり、伊達コーチも同様に表情に変化はなく落ち着いた様子を見せています。

ベンチでの各人毎に反応に差があるのが伺えます。

特に福田監督や伊達コーチに関しては、デミアンの覚醒期という明らかなイレギュラー要素があるにも関わらず、落ち着いた雰囲気を見せているのが気になります。

前半終了時に福田監督は、同点に追いつくなら後半に入ってからが良かったと言っていたことから、福田監督は現状に近い状況は想定していた可能性があります。

もしかしたら、福田監督や伊達コーチには何らかの対策があるのか、もしくはこれから対策を検討する上での切り口のような考えがあるのかもしれません。

アオアシ380話ネタバレ考察・感想!フィールドの選手間の反応にも差が!?

後半から入ったデミアンのプレーを目の当たりにして、エスペリオン全体が大きなショックを受けているのは間違いありません。

その中でも葦人や朝利などは明らかに混乱をしています。大友は不利な状況を理解しつつも持ち前のメンタルの強さを持って何とか現状に耐えている状態です。

しかし、その他の選手たち、特に2年生の表情を見ると、どこか落ち着きを取り戻しつつあり、虎視眈々とプレーをしている印象を受けます。

栗林に至っては逆に発奮し、これまでで一番感情をむき出しにまでしています。

ベンチや選手間での指示もなく、サンドバック状態のエスペリオンですが、個人的には完全に手詰まりという印象を受けません。

世代代表経験のある2年生メンバーや独特な感性を持つ遊馬や凛胆などは、デミアンによる影響を受けつつも徐々に現状を把握してきているのではないでしょうか?

アオアシ380話ネタバレ考察・感想!バルセロナFWがスペイン人以外の理由

378話では、バルセロナのFWはスペイン国外にルーツを持つ選手が良いというロミオコーチの持論が語られていました。

その理由としては、379話にあったスザクの過去の回想シーンから推測が出来ます。

現在のバルセロナFW陣であるデミアン(アルゼンチン)・ジャカ(ガーナ)・スザク(ウクライナ)はそれぞれ貧困・紛争など様々な要因を抱えている国々です。

子供がやりたいことをできない家庭も多く、サッカーは自分や家族が成り上がる数少ない方法の一つだと思われます。

そのような環境でサッカーを続けていくことは、自身や家族の人生にも大きな影響を与えることであり、生き残ることは正に命がけに近いものがあると言えます。

その独自のハングリー精神とも言える強靭なメンタルはゴールを奪うことを至上とするFWには、大きな価値があるのかもしれません。

そのためロミオコーチとしては、そんな過酷な環境の中で生まれた才能を重宝し、積極的にバルセロナに取り込むべきだと考えているのかもしれません。

アオアシ380話ネタバレ考察・感想!デミアンは覚えている!?

379話の最後を締めた、栗林のマークに付いたデミアンの一言、「久しぶり、ハルヒサ」というセリフがあります。

試合前にはデミアンは現役時代の福田監督や幼少期の栗林のことは、日本人だったくらいの朧げな記憶しか覚えていないようなことを言っていました。

なぜ、栗林のことを覚えているようなセリフを言ったのでしょうか?

理由として考えられるのは、ロミオコーチが教えたことが考えられます。ロミオコーチも幼少期の栗林のことは高く評価していた様子で、実際に栗林のことも認識していました。

あるいは試合前にエスペリオンのデータなどを見た際に、幼少期の記憶がよみがえり思い出した可能性が考えられます。

デミアンはインタビューの際にも見せていたように、状況毎に必要な対応方法や記憶を「脳内に無数の部屋をイメージ」して各部屋ごとに記憶管理していると思われます。

サッカーの試合で、相手が日本のチームという条件により過去の「日本人」「サッカー」に関しての記憶が引き出されたのかもしれません。

アオアシ380話ネタバレ最新話考察・感想まとめ!

アオアシ380話ではデミアンが栗林との過去を思い出し、感謝を伝えます。しかし、その感謝の内容に対して怒り・狂喜するなど、今まで見たことが無いほど栗林の感情に変化が見られました。

また、その間にエスペリオンベンチからは直接指示が出され、今後の方針を明確にされたエスペリオンは反撃の対策を与えられます。

「デミアンとの因縁が更に明確化し、更なる動きを見せようとする栗林」「いよいよ動きを見せた福田監督」「完璧に重なる2人の思考」いよいよ長く耐え忍んできたエスペリオンも本格的な反撃に移る展開が見えてきました。

これまでアオアシという作品における最強キャラとして君臨していた、栗林の真価が問われるアオアシ381話は、9/9(月)発売のビッグスピリッツに掲載予定です。期待して待ちましょう!

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