アオアシ379話

今回の記事では、8/26に発売されたビッグスピリッツに掲載された、アオアシ379話についてまとめた記事となっています。

前回のあらすじは、後半56分にバルセロナに逆転を許してしまったエスペリオンは、デミアンとバルセロナのチームとしての覚醒に大きなショックを受けました。

ショックから立ち直る暇もなく試合は再開され、展開はバルセロナ一辺倒で進んでいきます。後半からのバルセロナは、正に長い年月で築き上げられたメソッドと理想により体現された理想のチームとなっているのでした。

そんなバルセロナ相手に成す術がないエスペリオンは選手・ベンチ共に打開策を見い出せないまま試合は進んでいきます。しかし、そんな中で福田監督「素晴らしい」とバルセロナを見て感銘を受けているのでした。

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アオアシ378話までの内容や、今までの物語を振り返りたい方は、、以下のまとめ記事を参考にしてください。

アオアシ379話のネタバレ確定

アオアシ379話のネタバレが確定したため、感想や考察を交えながらまとめていきます。

アオアシ379話のネタバレ確定!福田監督の関心は?

アオアシ378話の最後でエスペリオンが押される展開ながらも、相手チームを見て「素晴らしい」と福田監督は感銘を受けていました。

その理由は、デミアンでした。17歳という若さでラ・リーガのトップチームで活躍できる程の選手であり、今後の世界を変えるほどのポテンシャルを持った選手の覚醒期を間近で見ていることに感銘を受けているのでした。

そんなデミアンを見て少し呆けた様子の福田監督は、月島コーチに手立てがあるか聞きますが、月島コーチには打つ手が思いつきません。

しかし、福田監督も伊達コーチも特に何も言いませんが、どこか落ち着いた様子で試合を見ているのでした。

アオアシ379話のネタバレ確定!スザクのプレーと厄介さ!

デミアンの影響によりエスペリオンはチームとしてのバランスを失いつつあり、葦人も状況が見えていても対処方法がなく、只々必死にプレーを続けている状況が続きます。

そんな中、混乱しつつも必死に食い下がる大友は自分のマークを捨ててスザクに向かいます。

しかし、スザクは冷静にワン・ツーで大友をかわし、その後のマークも軽やかに個人技でかわしながらゴールに侵攻していきます。

そんなスザクを見て、ネット中継を見ている司馬がスザクの厄介さを説明していきます。

スザクの厄介な部分は前線における神出鬼没なポジショニングにあるようです。得点機において絶好の位置に必ず顔を出し、バルセロナの攻撃の多彩さを引き出しているのでした。

「自分がどこに隠れていれば生きられるか」という嗅覚が抜群で常に相手ゴールを脅かす存在となっているのでした。

プレー中のスザクの脳裏には戦争や災害を思わせる場面で、自分たちが避難し隠れていた頃の場面がよぎっているのでした。

スザクは爆発的なカットインからシュートを放ちますが、フォローに来ていた葦人が辛うじてブロックに成功します。

混乱しつつもギリギリでプレーしている葦人に対してスザクは声を掛けます。何を言っているか理解できない葦人にユーリが日本語で翻訳をして伝えます。

「日本人、何も懸かってないダロ?」「別にサッカーじゃなくテモ、生きていける国で・・・」「たまたまサッカーを選んで、ここにいるだけダロ」とスザクは言っていると翻訳します。

そう告げるスザクやユーリに対して、葦人は何も言えず只々混乱しているのでした。

アオアシ379話のネタバレ確定!エスぺリン反撃の可能性は?

バルセロナ一辺倒の状況が続く中、大友は前を向いてプレーをしようとしますが、他のチームメイトやベンチが何も言わず、動かないことに少し腹を立てています。

自身のように反撃に移ろうとする気持ちが無いのかと、疑問視をする中でGK秋山がスローイングで自陣ゴール付近にパスを出します。

パスを受けたのは、今まで見たことが無いほど興奮した様子の栗林でした。パスを受けた栗林に2方向からバルセロナの選手が襲い掛かります。

しかし、栗林はそんな2人掛かりのプレスをかわし、前進を始めます。デミアンのプレーを見て、自分がこれまでサッカーに全てを懸けてきたかいがあったと感動すらするような様子です。

そんな栗林に今度はデミアンがマークに付きます。デミアンとの直接対決を喜ぶ栗林に対して、デミアンは一言「久しぶり、ハルヒサ」と笑顔のまま声を掛けるのでした。

アオアシ379話のネタバレ考察感想

今までの話の内容を元にアオアシ379話のネタバレ考察感想をまとめていきます。

アオアシ379話ネタバレ考察感想!デミアンの脅威に立ち向かうのは!?

後半からの出場で、既に両チームに多大な影響を与えるプレーをデミアンは続けています。

エスぺリン側では葦人はこれまででで最大の衝撃を受け、足が震えが止まらなくなるほどで、前半まではバルセロナ相手にも全く動揺しなかった凛胆さえも、デミアンが来ると動きが止まってしまいます。

もはやデミアンの存在は、味方を活性化し続けつつも、相手チームに動揺を与え正常な思考やプレーすらも出来なくなるほどのプレッシャーを与えるほどです。

そして、ここまででデミアンのプレーに最も衝撃を受けているのは葦人と凛胆だと思われます。

葦人はまさに自身の理解を超えるプレーをするデミアンを見て、足は激しく動揺するほどの衝撃を受けています。

凛胆はこれまでバルセロナが相手でも全く動揺する素振りが見えませんでしたが、デミアンを前にすると動きが止まり簡単にボールを奪取されるなど、明らかに動揺が見られています。

しかし、葦人にはプレーに追いつけずはいますが、そのプレーは目で追えており、状況もある程度把握できています。

現在はパニックになりかけ、状況整理や打開策を考える余裕はありませんが、僅かでも他の選手や監督などから反撃のきっかけが与えられれば、この状況を打破できる可能性が生まれると思われます。

凛胆に関しても、デミアンのプレーを見てショックのあまり、動きが止まっているようにも見えますが、その表情は絶望している印象は受けません。

デミアンのプレーを間近で見て、体感することで新たな可能性を見出し始めているのではないでしょうか?

アオアシ379話ネタバレ考察感想!ロミオコーチの思想・思惑とは?

これまではロミオコーチは、育成世代に対する考え方や発言の一部が冷徹で現実的な印象を受けることがありましたが、378話ではその思想が明かされ、彼の育成論の根幹が見えてきました。

ロミオコーチはチームを強くするためには、手段を選ばず残酷なまでの執念を持って育成をすることを良しとしています。

ロミオコーチの理想としては、2008年~2012年に渡るバルセロナの黄金期をイメージしているのではないでしょうか?

中盤・守備陣はバルセロナのカンテラから徹底したバルセロナの哲学を叩き込まれた育成選手を用い、攻撃陣はバルセロナの哲学を持ち、それを高いフィジカルやテクニックでゴールにつなげる強力なアタッカーを要す、理想のチームをを目指していると考えられます。

そのために徹底した育成論を持ってバルセロナのトップチームを強くし、かつてのバルセロナ史上最高の黄金期復活を考えているのではないでしょうか?

そして、それを自身の力で復活させたい野望を持っているからこそ、育成を自身達の「使命」とまで言い占める「執念」があると思われます。

アオアシ379話ネタバレ考察感想!福田監督は何を思う!?

378話の最後で、福田監督は感嘆の表情で「素晴らしい」と一言残しています。

この「素晴らしい」はプレーの中心であるデミアンに向けて言ったものなのか、それとも別のものに対して言ったのでしょうか?

可能性として考えられるのは、デミアンに対して言ったパターンです。まずは数週間の間に劇的な成長を遂げたデミアンに対しての感嘆の言葉である可能性が考えられます。

更に言えば、福田監督の現役時代に、アドバイスをした少年が幼少期のデミアンであったことに気付いたパターンも考えられます。

他には、デミアンという強力な個の存在とバルセロナというチームの融合が、正にバルセロナ黄金期に近い状態になっていることに感動したというパターンです。

福田監督は育成世代の指導をする上で、育成の王国バルセロナを手本にしていました。エスペリオンも4-3-3のフォーメーションでポゼッションをしていたことから、黄金期のバルセロナを理想としていた節があります。

正に自身がやろうとしていたサッカーを行っているバルセロナに感嘆を覚えた可能性があります。

アオアシ379話のネタバレまとめ

アオアシ379話ではバルセロナのペースは変わらず、スザクのプレースタイルも明かされ、エスペリオンの窮地が強くなっていく印象でした。

エスペリオンは気持は折れないが、打開策が無い大友や混乱が続く他の一年生メンバー、リアクションが無く動きを見せない2年メンバーやベンチなどチームとしてはバラバラになっている雰囲気です。

最後には栗林による状況の打開がされるのかと思いきや、栗林に対峙したデミアンが栗林のことを覚えているような不気味な一言を放ち、反撃の流れがぶった切られたように感じてしまいました。

エスペリオンの窮地は一体いつまで続くのでしょうか?気になる続きは9/2発売予定のビッグスピリッツに掲載予定のアオアシ380話を待ちましょう!

アオアシ380話ネタバレ感想はこちら