5月27日に発売されたビッグコミックススピリッツでのアオアシ370話についてのネタバレ考察、感想についての記載をしていきます。
前回までのあらすじですが、「エスペリオンユース vs バルセロナユース」の前半が終了し、ハーフタイムに入った時に、バルセロナMFユーリがバルセロナユースに入団したばかりの頃の過去が明かされました。
今週もユーリの過去編となっており、現在の3年前でユーリが13歳の時の回想となります。
アオアシ370話のネタバレ
「アオアシ」369話。白いタイルねえ。作中のユーリと同じ年頃の小学生がよく帰り道でやってる「白線以外は地獄」みたいなアレか。ただ、この場合は本当に踏み外せば地獄なのだが。11歳が容赦なく「君はこの組織に属する実力を持ち合わせていない」と突き付けられるって、「北斗の拳」の修羅の国かよ。
— ヤボ夫 (@amareviewer) May 24, 2024
ここからは370話の内容をネタバレをしつつ、内容をまとめていきます。
アオアシ370話ネタバレ!ユーリの苦悩は続く
370話も前話に引き続きユーリの過去編がメインとなっています。今回は現在から3年前のユーリ13歳の話です。
前回に引き続き、ユーリは終始追い詰められた雰囲気で自身が退団の当落線上にいると考えています。自分が知っている選手の多くが、退団勧告をされ去っていきます。
自分の番も近いと思い込み怯えながら、バルセロナでサッカーをしているユーリには休まる時間も場所もなく、徐々に消耗していく様子が描かれています。
アオアシ370話ネタバレ!バルセロナでの親友と新しいチームメイト
憔悴した様子でユーリはサッカーの動画を見て研究をしていると、親友であるレナードがバルセロナに入った新しいチームメイトを連れてきます。
気分転換にユーリにテレビゲームをしようと誘うも、そのゲームを貸してくれていたチームメイトは、レナードの知らない内に退団させられており、ユーリの気持ちはより沈んでしまいます。
そこでレナードは改めて新しいチームメイトを連れてきてユーリに紹介します。口が悪く横柄な態度でコミュニケーションが下手なファルコ、ホームシックで常に泣きそうなガトーなど癖のあるメンバーが紹介されます。
連れてきたレナードは、チームに馴染めていないファルコとガトーをユーリに紹介し、チームに慣れるように自身がサポートしていると伝えます。
チームではかなりの有力選手であり、チームメイトのフォローまでするレナードをユーリは眩しく思い太陽のような存在と評しています。
アオアシ370話ネタバレ!女優の子供は辛いよ
ユーリはバルセロナでのサッカーに対して強いプレッシャーを感じ、精神面にもかなり疲労困憊している様子です。
そんな選手のためにチームが雇っている心理カウンセラーにユーリは相談をしています。そのカウンセラーは、以前サバデルで福田の通訳をしていたイーサンでした。
イーサンは福田に影響されたのか、自身の可能性を広げる挑戦としてバルセロナの心理カウンセラーになっていたようです。イーサンと話をしてもユーリの表情が晴れることはありません。
ユーリがバルセロナでのサッカーにプレッシャーを感じているのは、プレーが上手くいっていないからだけではありませんでした。
親権を持っている母親は、女優として見栄っ張りでプライドが高く浪費癖があり、母親としての自覚はあまり無いような人物でした。
母親からはいつバルセロナでプロデビュー出来るのかと確認の電話が来ます。自身が他者に対して自慢できる息子になるように、クルーザーの上で恋人の横で寛ぎながら電話口でプレッシャーを与えるようなことしか言いません。
別れた本当の父親は遠い日本におり、母親は支えるどころかユーリに更なるプレッシャーを与えてきます。サッカーを辞めたくても辞めた後に行く場所がないユーリは追い詰められる一方です。
アオアシ370話ネタバレ!自分の場所を得るためには
バルセロナでのサッカーと母親により追い詰められていくユーリ、そこに別の年代でコーチをしているロミオが声を掛けます。ユーリの状況を察した上でロミオはサッカーを続けるようにユーリに言います。
「自分の役割を確実に果たせられる範囲を可視化してごらん」「白いタイルにして・・・」と意味深なことを伝え、場面は現代のロッカーに戻ります。
そしてユーリの目線の先には白いタイルが見えています。
アオアシ370話のネタバレ考察感想
アオアシ新刊みてて思ったんだけどボスキャラの「デミアン・カント」、その昔クラブワールドカップで生で観たダミアン・マンソに語感がそっくりなんだよな。モデルだったりして。 pic.twitter.com/jmQN39d0jF
— イカヅチ (@scif1fr) March 28, 2024
ここではアオアシ369話の一部の説明と370話について、独自の考察や感想を語っていきたいと思います!前話までの内容や、1巻からの内容を振り返りたい場合は、以下のまとめ記事を参考にしてください。
アオアシ370話ネタバレ考察感想!バルセロナ後半に向けて
前半終了前に同点にされたバルセロナは、ハーフタイムに突入する際にエースFWデミアンとFWのスザクの交代が指示されていました。
前半ベンチにいた際にも、DFダビドが狙われていることに気付いていたような場面がありました。デミアンだけではなく、スザクも出場前から既に只者ではない雰囲気を出しています。
その2人が後半から出てくることは、バルセロナの攻撃力はかなりアップすることが予測されます。
特にデミアンは今後のバルセロナの象徴にもなりうるとまで言われる存在です。バルセロナの象徴でFWといえば、正に象徴的存在だったメッシという最強のプレイヤーも連想されます。
更に中盤が3人の司令塔でフォーメーションが3トップというと、バルセロナ歴代最強の3トップ「MSN」を要し、無敵を誇っていたころもバルセロナを彷彿とさせます。
バルセロナは幼少期よりバルセロナ独自のサッカーを叩き込み、精密機械のような連携でのパスサッカーを信念としています。
デミアンという絶対的な存在がいることからも、バルセロナのシステムはデミアン中心のシステムが最も完成度が高い可能性が高いと思われます。
バルセロナは後半からエースであるデミアンが加わることで、より完成された連携でエスペリオンに襲い掛かることになるでしょう。
アオアシ370話ネタバレ考察感想!バルセロナ中盤の活性化
デミアンやスザクの出場により攻撃力が上がり、エスペリオンは多くの時間帯を守備へと割かれる可能性があります。
チームの重心が下げられることにより中盤がバルセロナに支配される割合も多くなり、全体的に押し込まれていくのではないでしょうか。
バルセロナとしてもDFを減らしFWを増やしたことは、ポゼッション率を上げエスペリオンの攻撃機会を激減させる狙いがあるはずです。
そうなったときは3人の司令塔を要するバルセロナは、完全に中盤を支配しデミアンを中心とした様々な攻撃を仕掛け、エスペリオンのゴールを脅かしていくことになるでしょう。
アオアシ370話ネタバレ考察感想!エスペリオンの勝機は?
後半はバルセロナの攻勢によりピンチに立たされる可能性があるエスペリオンですが、逆にエスペリオンに対策はあるのか考えてみました。エスペリオンも黒田が変わり、大友がMFとして入るようです。
大友は以前東京VANSとの試合の時に、チームの重心を下げバランスを安定させるという仕事をしていました。
バルセロナの狙いと思われるポゼッションにより、相手チームを押し込んでいく作戦に対して、大友がチームのバランスを取り仕事をする可能性も考えられます。
これは初の海外試合で経験の少ない大友だけでは困難とも思われますが、アシトからは本当の「天才」と言わしめるほどの強いメンタルを持つ大友が、仕事をする可能性もあると思います!
もう一つ可能性があるとすれば大友と桐木の相性が良さそうなことです。
大友・桐木が上手く連携し更に栗林・アシトが連携に加われば、バルセロナの中盤にも対抗しバルセロナのポゼッションを崩すことができるかもしれません!
アオアシ370話のネタバレまとめ
今回もユーリの過去編がメインとなっているストーリーでした。前話の終わりではバルセロナでのサッカーに光明を見出すようなシーンがありましたが、ユーリはバルセロナに残ることの難しさに苦悩し続けています。
今回は苦悩の原因がサッカー事情以外にも、母親からの期待とプレッシャーがあることが分かりました。
チームでの進退だけではなく、人生も大きく左右される状況に彼は晒され続けていたのです。
次々とチームメイトが変化し、目まぐるしく変わる状況で数年間、自身も当落線上にいると思いユーリは更に追い詰められていきます。
彼がどのようにしてバルセロナの中核選手に至ったのか、ユーリをスカウトしたコーチ・ロミオが言った「白いタイル」の意味とは何なのでしょうか?
小学生ぐらいの年頃から常にプレッシャーに晒され続ける生活など、想像しただけで精神が病んでしまいそうです。
一流のプロになる大変さの一端がより伝わるような370話でした。次週以降からも目が離せない話が続いていくでしょう!次回の「アオアシ」371話が掲載される週刊ビッグスピリッツは2024年6月10日発売予定です。
▼アオアシ過去のアツいストーリーを振り返り!