『ブラッククローバー』はルシウスとの最終決戦後、第390〜391話でアスタとユノの勝負が決着し、第392話で2年後を描いて完結しました。
この記事ではブラッククローバーのネタバレを序盤から最終回まで時系列で整理し、黒幕ルシウスの正体、最終決戦の勝因、アスタが魔法帝になるまでを詳しく解説するよ!
※ここからは『ブラッククローバー』第392話までの重大なネタバレを含みます。未読の人は注意してください。
ブラッククローバーのネタバレ結末はどうなる?
結論から言うと、アスタとユノはルシウス・ゾグラティスとの最終決戦を乗り越え、その半年後に「どちらが魔法帝になるか」を懸けて直接対決します。
第390話「誓いの決戦」で2人の勝負が始まり、第391話「辿り着いた決着」でアスタが勝利。最終第392話「不諦の果て」ではさらに2年後が描かれ、アスタはついに魔法帝となっています。
ここは時系列を混同しやすいので、先に整理すると分かりやすいです。
- ルシウスとの最終決戦が決着
- その半年後、第390話でアスタVSユノが開戦
- 第391話で2人の勝負が決着し、アスタが勝利
- 第392話ではさらに2年後へ
- アスタは魔法帝となり、人々を守り続けている
つまり第392話そのものが「アスタVSユノの決着回」ではありません。
最終3話を使って、第1話から続いていた魔法帝への約束と、その先の未来まで描いたという構成なんです。
田畠裕基先生による『ブラッククローバー』は2015年に連載が始まり、2023年に週刊連載から季刊ペースの掲載へ移行。2026年に全392話で完結し、コミックスは全38巻となりました。
11年近くにわたる長い物語の始まりは、クローバー王国の最果てにあるハージ村です。
同じ教会で育ったアスタとユノは、幼い日に「魔法帝になる」という同じ夢を掲げました。
しかし15歳になった2人のスタート地点は正反対。
ユノは高い魔力を備え、四つ葉のクローバーが刻まれた魔導書に選ばれる天才です。
一方、アスタには魔力がまったくありません。
それでもアスタは五つ葉の魔導書と反魔法の剣を手にし、鍛え続けた肉体と「諦めない」姿勢を武器に前進していきます。
そして最後まで、アスタが突然「実はものすごい魔力を隠し持っていた」とはならないんです。
ここがブラクロの結末を語るうえで本当に重要!
最終的にアスタが魔法帝へ到達する意味は、「実は選ばれた天才だったから」ではありません。
魔力ゼロという第1話の条件を背負ったまま、世界の頂点まで登り切った。
だから第391話の勝利と第392話の魔法帝就任が、第1話への強烈な回答になっているんですよね。
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ブラッククローバーはどんな物語?重要展開を時系列でネタバレ
『ブラッククローバー』全体は、アスタとユノの魔法帝への挑戦→エルフ転生事件→スペード王国と悪魔との戦争→ルシウスとの最終決戦という流れで整理すると分かりやすいです。
登場人物もバトルも非常に多い作品だけど、根っこにあるのは一貫して「生まれや才能だけで未来は決まらない」という物語なんです。
アスタとユノはハージ村から魔法帝を目指す
アスタとユノは赤ん坊の頃、同じ日にハージ村の教会へ預けられました。
兄弟同然に育った2人は幼い日に魔法帝を目指すことを誓い、生涯のライバルになります。
15歳になると魔導書の授与式へ。
ユノは選ばれた者に現れる四つ葉の魔導書を授かりますが、魔力を持たないアスタには魔導書が現れません。
ところがユノが危機に陥った際、アスタの前に五つ葉のクローバーが刻まれた魔導書が出現。
魔法そのものを打ち消す剣を手にし、アスタの戦いが始まります。
その後、魔法騎士団の入団試験を経て、アスタはヤミ・スケヒロ率いる黒の暴牛へ。
ユノはウィリアム・ヴァンジャンス率いる金色の夜明けへ所属します。
2人は同じ夢を追いながら、別々の場所で実績を重ねていきました。
ブラクロで面白いのは、アスタとユノを単純な「努力VS才能」にしなかったことです。
ユノは天才だけど努力をやめない。
アスタも反魔法という特殊な力を得るけれど、それを使いこなすため肉体と技術を鍛え続けます。
努力する異端児と、努力する天才。
だから2人のどちらが魔法帝に近づいても納得できるし、最終盤で本当に直接戦う展開にも説得力が生まれるんです。
白夜の魔眼とエルフ転生事件の黒幕はザグレド
物語中盤の大事件が、白夜の魔眼とエルフ族をめぐる戦いです。
パトリたちは人間への深い憎しみを抱き、クローバー王国を巻き込む大規模な計画を進めていました。
その原因となったのは、かつて起きたエルフ族の惨劇です。
エルフ族の長リヒトと人間の王族テティアは、種族の違いを越えて結ばれようとしていました。
しかし祝福されるはずだった日にエルフたちは襲撃を受け、多くの命が失われます。
そこから生まれた人間への憎悪が、現代のエルフ転生事件へつながっていきます。
ただし、本当の仕掛け人は人間でもパトリでもありません。
背後で両者を利用していたのが悪魔ザグレドです。
ザグレドはエルフと人間の対立を利用し、自らが現世へ受肉するための状況を作り上げました。
ここで注目したいのが、『ブラッククローバー』が早い段階から「目の前の敵のさらに奥に真相がある」という構造を使っていること。
パトリは敵でありながら、同時に大きな悲劇に利用された被害者でもあります。
この構造を一度経験させているからこそ、後に「ユリウスの中にルシウスがいた」と判明する展開が、ただの後付け的などんでん返しではなく作品全体の流れへ接続するんですよね。

スペード王国編でダークトライアドと悪魔に挑む
エルフ転生事件を越えると、物語の舞台はスペード王国との戦争へ広がります。
中心となる敵はダンテ、ゼノン、ヴァニカの漆黒の三極性(ダークトライアド)です。
ダンテはルチフェロ、ゼノンはベルゼブブ、ヴァニカはメギキュラと深く関係し、悪魔の力を使って圧倒的な強さを見せます。
さらにヤミとウィリアムまで敵側に連れ去られ、冥府へつながる大規模な危機へ発展しました。
この章ではアスタ自身の過去にも大きな答えが出ます。
五つ葉の魔導書に宿り、反魔法を生み出している悪魔の名前はリーベ。
そしてリーベを人間界で保護した女性リチタが、アスタの母親だったことも明らかになります。
リチタは周囲から魔力や生命力を奪ってしまう性質を抱えていたため、幼いアスタを自分のそばで育てられませんでした。
後にリーベを家族として受け入れますが、ルチフェロの干渉からリーベを守る中で命を落とします。
その背景を知ると、アスタとリーベの悪魔同化も単なるパワーアップには見えません。
血のつながりはない。
でも2人ともリチタに結び付いた存在であり、何よりアスタはリーベを力の道具ではなく対等な相棒として扱います。
支配によって悪魔の力を使おうとする敵と、対等な関係によって反魔法を引き出すアスタ。
この対比は、後のルシウス戦まで効いてくるんです。
ユノはスペード王国の王子だった
同じスペード王国編では、ユノの出生も判明します。
ハージ村の孤児としてアスタと育ったユノは、実はスペード王国グリンベリオール家の王子でした。
さらに風魔法だけでなく星魔法も扱うようになり、最終章ではアスタと並ぶ最高戦力へ成長します。
ここで「ユノは王族だから強かっただけ」と片づけると、作品の面白さを取りこぼしてしまいます。
ユノが持つ才能や血筋は本物です。
ただし、その才能を伸ばし続けてきた努力も本物。
アスタとユノは才能の有無を争うキャラクターではなく、異なる条件から同じ頂点を目指し続けるライバルなんです。
ブラッククローバーの黒幕は誰?ユリウスとルシウスの正体
『ブラッククローバー』全体の最終的な敵は、ルシウス・ゾグラティスです。
一方で、第28代魔法帝ユリウス・ノヴァクロノを「最初から正体を隠していた悪人」と理解するのは正確ではありません。
ユリウスとルシウスは同じ肉体に存在する別の魂
ユリウスは魔法騎士たちの頂点に立つ魔法帝であり、アスタとユノが目指してきた象徴でもあります。
珍しい魔法へ純粋な興味を示し、身分だけで人物を判断しないユリウスは、アスタたちにとって「こんな魔法帝になりたい」と思わせる存在でした。
ところがスペード王国編の後、その前提がひっくり返ります。
同じ肉体にはゾグラティス兄弟の長兄、ルシウス・ゾグラティスの魂が存在していたのです。
ルシウスは霊魂魔法を操り、時間魔法を持つ最上位悪魔アスタロトの力も利用。
アスタたちがずっと憧れてきた魔法帝の「時間」という能力が、物語のラスボスへ直結していたことになります。
この仕掛けがうまいのは、単に「実は強敵が隠れていました」で終わらないところ。
主人公が目指してきた象徴そのものが、最後の壁になる。
魔法帝へ近づけば近づくほど、アスタはルシウスという「魔法帝の姿をまとった対極」と戦わなければならなくなるんです。
ルシウスは何をしようとしていた?
ルシウスが目指したのは、争いや不平等を排除した世界です。
ただし、そのために人間の魂や肉体へ干渉し、自分が正しいと考える姿へ作り変えようとしました。
その象徴が聖騎士(パラディン)です。
一見すると、ユリウスが願った「出自に左右されず認められる世界」と似ているようにも見えます。
でも方法は真逆なんですよね。
ユリウスは違う人々が違うまま評価される世界を目指す。
ルシウスは、自分の理想へ人間そのものを近づけようとする。
この差を象徴するのがアスタたちです。
アスタ、ユノ、ノエル、ヤミ、リーベ。
出自も種族も能力もバラバラなのに、互いを同じ存在へ変えることなく共闘できます。
僕はルシウス戦を、単なる「ラスボスVS主人公」と見るより、多様なまま共存する世界と、完成形へ統一される世界の対立として読むとさらに面白いと思っています。
ユリウスは裏切り者なの?
結論として、ユリウス本人を単純な裏切り者と呼ぶのは適切ではありません。
ユリウスとルシウスは同じ肉体に存在していましたが、ユリウス自身がルシウスの計画へ積極的に協力し、長年魔法騎士たちを騙していたという関係ではありません。
一方、物語中盤で複雑な立場に置かれたのがウィリアム・ヴァンジャンスです。
ウィリアムの身体にはパトリの魂が宿っていました。
恩人であるユリウスを大切に思う一方、幼い頃から共に存在してきたパトリも切り捨てられず、結果として大きな悲劇へつながります。
善悪を一枚のラベルで決めない。
この人物の描き方も、ブラクロらしさの一つだと感じます。
ブラッククローバー最終決戦はどう決着した?
ルシウスとの最終決戦では、ユノがルシウスと激闘を続ける一方、瀕死となったアスタを仲間たちが守り抜き、ミモザの究極魔法によってアスタが完全復活。その後アスタとユノが再び並び立ち、ルシウスへ挑みます。
ここは旧記事で最も不足していた部分なので、流れを具体的に追っていきましょう。
日ノ国でアスタは絶天を身につける
最終章の序盤、アスタはルシウスとの戦いで圧倒され、ヤミの故郷である日ノ国へたどり着きます。
そこで将軍・龍頭龍彌や龍禅七人衆と出会い、新たな戦闘技術を学びます。
鍵となるのが絶天。
アスタがそれまで身につけてきた「氣」の感覚をさらに発展させ、自分の持つ反魔法をより鋭く戦闘へ生かす技術です。
ここで突然、新属性の魔法を覚えないのがいいんですよね。
アスタは最後まで魔法使いにはならない。
肉体、剣、反魔法、氣。
これまで積み上げてきた要素を研ぎ澄ませることで最終決戦へ戻ってきます。
アスタ不在の戦場をユノたちが支える
「審判の日」ではクローバー王国各地で戦闘が激化し、ルシウスと聖騎士たちを相手に魔法騎士たちが総力戦を展開します。
ユノはルシウスと正面から激突。
一方ではノエルらシルヴァ家の兄妹が、聖騎士となった母アシエ・シルヴァと向き合います。
序盤のノエルは魔法を制御できず、家族との関係にも大きな傷を抱えていました。
そんな彼女が最終章で兄姉と共に母へ向き合う。
バトルの決着とキャラクターの家族ドラマが同じ地点へ集約されているのが、この最終章の特徴です。

瀕死のアスタを仲間が守り、ミモザが完全復活させる
終盤、アスタは瀕死の状態に陥ります。
そこで重要になるのが、アスタ一人の根性ではなく仲間から仲間へ希望をつなぐ流れです。
聖騎士の猛攻が続く中、援軍が駆けつけ、アスタを復帰させるための時間を作ります。
そしてミモザ・ヴァーミリオンが究極魔法を使い、アスタを完全復活へ導きます。
この展開は『ブラッククローバー』という作品を象徴していると思うんです。
アスタには反魔法があります。
でも反魔法だけで世界を救ったわけではありません。
回復する者、敵を食い止める者、戦場を支える者、そしてルシウスを相手に踏ん張るユノ。
それぞれが役割を果たした結果として、アスタは再び立ち上がれた。
「諦めない主人公」を描く作品なのに、最後の最後では一人で諦めないのではなく、全員で諦めない形へ進化しているんです。
これは長期連載の着地点としてかなり美しいと思います。
ルシウス戦はアスタだけでなく、ユノ、ミモザ、黒の暴牛、各魔法騎士団の積み重ねが集中する最終章です。終盤をまとめて読みたい場合は、対象巻や配信条件を確認してから読むとスムーズです。
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復活したアスタとユノがルシウスへ挑む
ミモザの究極魔法で復活したアスタは、ルシウスと戦い続けるユノのもとへ戻ります。
ここでついにアスタ&ユノVSルシウスという、物語の最終決戦が完成します。
この共闘が熱いのは、単純に主人公2人が並んだからではありません。
ユノが扱うのは膨大な魔力を土台とした風と星の力。
アスタが扱うのは魔法を否定する反魔法。
世界観上ほとんど正反対の2人なんです。
しかもルシウスは時間や魂へ干渉し、未来すら自らの理想へ収束させようとします。
そんな相手に、予測不能な存在であるアスタと、アスタを最もよく理解するライバルのユノが並ぶ。
ここに最終決戦としての意味があります。
アスタの復活だけでも勝てない。
ユノだけでも最後まで押し切れない。
仲間たちがアスタを戻し、ユノが戦線を支え、最後に2人がそろう。
ルシウスを倒した最大の勝因は、誰か一人の「最強」ではなく、それぞれの力が途切れずにつながったことだと僕は考えています。
ラスボスを倒した瞬間より、その場所へアスタを戻すまでに多くの仲間が動いたことこそ、ブラクロが長年描いてきた「仲間」の完成形なんじゃないかな。
ブラッククローバー最終回392話はどうなる?アスタとユノの勝敗
ルシウスとの戦いが終わっても、『ブラッククローバー』には一つだけ未決着の勝負が残っています。
それが、アスタとユノの「どちらが魔法帝になるか」という第1話からの約束です。
第390話「誓いの決戦」でアスタVSユノが始まる
ルシウスとの決戦から半年後。
アスタとユノは、ついにどちらが魔法帝になるのかを決めるため正面からぶつかります。
ここで重要なのは、ルシウスを倒した功績だけで魔法帝が決まらないことです。
もし「ラスボスを倒したアスタがそのまま魔法帝になりました」で終わっていたら、ユノとの約束は物語の外側で処理されてしまいます。
でもブラクロはそこから逃げません。
世界を救った後、もう一度「アスタとユノ」という最小単位の物語へ戻ります。
壮大になった物語を最後にハージ村の約束まで縮める。
僕はこの構造がブラクロ最終盤の一番うまいところだと思っています。
第391話「辿り着いた決着」でアスタが勝利する
第390話から始まった激突は、第391話「辿り着いた決着」で決着します。
勝利するのはアスタです。
この勝利によって、幼い日から2人が追い続けた約束に一つの答えが出ます。
ただし「アスタが正しく、ユノが間違っていた」という結末ではありません。
ユノは最後まで最高峰の魔道士です。
王族の血、膨大な魔力、風魔法、星魔法、そして本人の努力。
その全てを積み上げたユノを、魔力ゼロのアスタが真正面から越える。
だからこそ価値があるんです。
王道少年漫画では、主人公とライバルの最終的な直接対決を明確に描かず、互いに競い続ける未来を示して終える作品もあります。
『ブラッククローバー』はそこを一歩進め、きちんと勝敗をつけたうえで2人の関係そのものは壊さないという決着を選びました。
これがアスタとユノのライバル関係の独自性だと感じます。
勝敗は必要。
でも勝った側だけが価値を持つわけではない。
ユノという本気のライバルがいたから、アスタは魔法帝まで登れたんです。
第392話「不諦の果て」は2年後のエピローグ
そして最終第392話「不諦の果て」では、アスタとユノの決着からさらに2年後へ時間が進みます。
ここで描かれるのは対決の続きではなく、彼らが選んだ未来です。
アスタはついに魔法帝となっています。
第1話では魔力がなく、魔導書すら現れず、「魔法帝になる」という夢が無謀にしか見えなかった少年が、最終話ではその肩書を背負って人々を守る側へ立っているんです。
だからタイトル「不諦の果て」が重い。
アスタは「諦めなかったから勝った」だけではありません。
諦めないことを何年も積み重ね、人とのつながりを増やし、実績を積み、最後には周囲から魔法帝として認められるところまで来た。
夢を語る少年から、夢の責任を背負う大人へ。
第392話は、そんなアスタの変化を見届けるためのエピローグとして読むと非常にきれいです。
黒幕ルシウスと最終回から何が分かる?結末を考察
ここからは事実関係を踏まえた僕なりの考察です。
『ブラッククローバー』の最終章を読み解く鍵は、「強い者が勝った」という一点ではなく、第1話から提示された価値観をルシウスという存在が最後に反転させていることだと思います。
第1話の約束を最終3話で回収した意味
ブラクロは第1話から、アスタとユノが魔法帝を目指す物語だと明確に宣言しています。
途中ではエルフ、悪魔、スペード王国、ルシウスと敵の規模がどんどん大きくなりました。
普通なら世界を救った時点で物語として十分に終われます。
それでも最終3話を使ってアスタとユノの勝負へ戻った。
これは単なるファンサービスではなく、作品の問いに作品自身が答えるために必要な戦いだったと考えられます。
誰が世界最強かではなく、誰が魔法帝になるのか。
世界規模の危機より前から存在した約束を最後に回収することで、物語が一本の線として閉じるんです。
ルシウスとアスタは未来への姿勢が正反対
ルシウスは未来を把握し、自分が正しいと信じる結果へ世界を導こうとします。
未来を管理する側の人物です。
対するアスタは未来を知りません。
魔法帝になれる保証など、一度もありませんでした。
それでも目の前の壁を越え続けます。
ここには明確な対照があります。
ルシウスは「理想の未来があるから、そこへ人間を合わせる」。
アスタは「未来が決まっていないから、自分の行動で近づいていく」。
この違いが、最終的にルシウス側の予測を崩すアスタの存在感へつながっています。
ユリウスとルシウスは「平等」の答えが違う
同じ肉体に存在するユリウスとルシウスは、似ているようで真逆の世界観を背負っています。
ユリウスは出身や身分ではなく、実績によって人が認められる国を求めます。
一方、ルシウスは魂や肉体へ介入し、自らが理想とする人類へ近づけようとします。
前者は「違うまま認める」。
後者は「理想へ変える」。
同じ肉体の中にこの2人を配置したのは、僕には偶然とは思えません。
魔法帝を目指すアスタが最後に越えるべきなのは、単に先代魔法帝より強い敵ではなく、魔法帝という立場が間違った方向へ進んだ場合の姿だったとも読めます。
だからルシウスを倒し、その後ユノとの正当な競争に勝って魔法帝になる流れには意味がある。
力で全員を従わせるルシウスを倒した後、アスタはライバルと同じ条件で勝負し、自分の立場を勝ち取ります。
この順番が大事なんです。
アスタの本当の力は「反魔法」だけではない
アスタを説明するとき、どうしても反魔法の特殊性へ目が向きます。
確かに魔法世界において魔法を打ち消す力は非常に強力です。
でも最終38巻で決定的なのは、アスタ一人では最終地点へ行けなかったこと。
瀕死になったアスタを仲間たちが守り、ミモザが回復させ、ユノが戦線を維持する。
つまり最終決戦そのものが「反魔法だけでは足りない」と証明しています。
僕はここに、この作品が長期連載を通してたどり着いた成長を感じます。
序盤のアスタは「自分がもっと強くなる」ことで壁を越えようとしていました。
最終盤では、自分を信じてくれる人たちの力まで背負って戦う主人公になっています。
「不諦」は一人で歯を食いしばることではなくなった。
誰かが倒れたら別の誰かがつなぎ、最後まで希望を消さない。
ルシウス戦の具体的な展開を見るほど、このテーマがはっきり見えてきます。
ブラッククローバーのネタバレ・最終回・黒幕まとめ
『ブラッククローバー』は、魔力を持たないアスタと天才魔道士ユノが「魔法帝」を目指した約束を、最後まで真正面から描き切った作品です。
序盤では黒の暴牛と金色の夜明けに分かれて成長し、エルフ転生事件ではザグレドの暗躍が判明。スペード王国編ではダークトライアドと悪魔たちとの戦争が起こり、アスタとリーベ、リチタの関係やユノの王族としての出生も明らかになりました。
そして最終的な敵となったのがルシウス・ゾグラティス。
ルシウスはユリウス・ノヴァクロノと同じ肉体に存在する別の魂であり、人間を自らの理想へ作り変えた世界を目指します。
最終決戦ではユノがルシウスと戦い続ける一方、瀕死のアスタを仲間たちが守り、ミモザの究極魔法によってアスタが完全復活。
アスタはユノのもとへ戻り、2人が並び立ってルシウスとの決戦へ挑みます。
そしてルシウス戦から半年後、第390話「誓いの決戦」でアスタVSユノが開戦。
第391話「辿り着いた決着」でアスタが勝利します。
最終第392話「不諦の果て」ではさらに2年後が描かれ、アスタは魔法帝として人々を守る立場へ到達しました。
ここまで振り返ると、ブラクロのラストは単なる「努力すれば夢はかなう」という話より一段深いと思うんです。
才能のあるユノも努力する。
魔力のないアスタも工夫して進む。
そして最終決戦では、どちらか一人だけでは勝てない。
違う能力、違う生まれ、違う過去を持った者同士が、その違いを消さずにつながる。
全員を自分の理想へ作り変えようとしたルシウスへの答えとして、これほどブラクロらしい結末はなかったんじゃないかな。
さらに第1話の約束を第390〜391話で直接回収し、第392話で「魔法帝になった後のアスタ」まで描いたことで、アスタの夢は肩書を得ることではなく、そこから人を守り続けることだったと分かります。
これが『ブラッククローバー』という11年にわたる物語の、最後の一撃だったと僕は感じました。
最終回まで知ったあとに全38巻を振り返ると、ユリウスの言動、ユノとの競争、リーベとの関係など序盤からの積み重ねを再発見できます。全巻の配信状況や利用条件はリンク先で確認してください。
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よくある質問
ブラッククローバーの最終的な黒幕は誰?
最終的な敵はルシウス・ゾグラティスです。
ユリウス・ノヴァクロノと同じ肉体に別の魂として存在し、霊魂魔法や悪魔の力を利用して自分の理想とする世界を作ろうとしました。
エルフ転生事件の裏で暗躍したザグレドとは別で、「エルフ編の黒幕=ザグレド」「物語最終章のラスボス=ルシウス」と整理すると分かりやすいです。
アスタとユノの勝負は何話で決着する?
アスタとユノの魔法帝を懸けた直接対決は、第390話「誓いの決戦」で始まり、第391話「辿り着いた決着」で決着します。
勝者はアスタです。
第392話「不諦の果て」は2人の勝負そのものではなく、その後の2年後を描く最終エピソードです。
ブラッククローバーの最終回で魔法帝になるのは誰?
アスタです。
第391話でユノとの勝負に勝利し、第392話では2年後の世界で魔法帝となったアスタが描かれます。
魔力をまったく持たなかった第1話の少年が、最後まで魔力ゼロのまま魔法帝へ到達したことが、物語最大の回収ポイントです。
ブラッククローバーは何話・何巻で完結した?
本編は全392話、コミックスは全38巻です。
2023年に週刊での連載を終えて掲載形態を移し、2026年に物語が完結しました。
最終38巻にはルシウスとの決着、アスタとユノの魔法帝を懸けた対決、そして第392話のエピローグまで収録されています。

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